内容説明
著者は、ロンドン2000年の時の流れと人の営みを、多数の博物館スタッフの協力により時代考証を精緻に固め、10組のファミリーの長い長い栄枯盛衰の物語として描き切る。魅力あふれる大感動巨編。
著者等紹介
ラザファード,エドワード[ラザファード,エドワード][Rutherfurd,Edward]
イングランド、ソールズベリー生まれ。英国ケンブリッジ大学、米国スタンフォード大学で学ぶ。作家。1987年、故郷であるソールズベリーを舞台に、先史時代から現代まで連綿と続く家系を、大河ドラマ形式で描いた長篇小説『セーラム』で文壇デビュー。一躍、国際的なベストセラー作家になる。歴史の最新知識を駆使して舞台を設定し、その時代を生きた人びとを迫力ある筆致で描きだす作風には定評がある。91年には、ロシアを舞台にした『ルスカ』、2000年にはイングランド南部の広大な森林地帯ニュー・フォレストを舞台にした『フォレスト』を発表し、いずれも大きな反響を呼んだ
鈴木主税[スズキチカラ]
東京生まれ。出版社勤務の後、フリーランスの編集者を経て、翻訳家。翻訳グループ牧人舎代表。マンチェスター『栄光と夢』で翻訳出版文化賞を受賞
桃井緑美子[モモイルミコ]
横浜生まれ。外資系企業勤務を経て、翻訳家
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感想・レビュー
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きりぱい
3
上巻がヘンリー四世で終わったので、さあここからは!と思ったらいきなりヘンリー八世から始まり、あら!飛ばされている・・だったのだけど、この章がたまらない面白さで、国王至上法の宣誓騒ぎに巻き込まれる兄妹に涙・・。次の「グローブ座」もまた面白い!もー歴史や人物がメジャーだと面白さも倍増?劇作家たちの名前が出てきたり、サミュエル・ピープスが出てきたり、そして何より、進むほどに増えて錯綜する一族の奇縁さが凄い!風俗や庶民の仕事など興味深さも満載で、フィクションとは思えなくなってくる、読み応えのロンドン2000年分!2011/09/09
nightowl
1
ペスト、大火など思いもかけない災禍に見舞われるロンドン。残されている資料が多いせいか、上巻よりだらけた部分が減り飽きさせず読ませてくれる。話の種類も多彩。こちらの巻では王に運命を翻弄される兄妹「ハンプトン・コート」、主人公の婦人の身勝手ぶりに呆れる「ジン横丁」、お屋敷で『親父どの』と四組の娘夫婦が繰り広げる偏狭な価値観に満ちた会話劇「クリスタル・パレス」が個人的な好み。それにしても海外は宗教による苦労が絶えなかったようで・・・2010/07/24
くろひきか
1
読み終わった後には色んな意味で達成感がありました。長かったからか?旅をしてきたからか?納得のいく最後だったからか?多分全部です。高いけど読む価値はあります。ただもう少し安くして多くの人々に読んでもらった方がいいんじゃないでしょうか。2009/12/06
みねお
0
壮大なる物語をようやく読み終えた。重厚でさすがに一気にというわけにはいかなかったが、一つ一つの 文章をじっくり楽しめた。ビジネス書や実用本もいいが、時に珠玉の文章を味わう余裕も必要。2017/07/30
ひらひら
0
ロンドンの歴史がわかって、ちょっと得した気分。2010/03/25