内容説明
20世紀を代表する人物であるチャーチルの、落ちこぼれの少年時代。
目次
第1章 家庭教師から逃げるワンパク少年
第2章 セント・ジョージ校の悪童
第3章 ブライトンの寄宿学校で重病
第4章 名門パブリック・スクールの落ちこぼれ
第5章 サンドハースト陸軍士官学校
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もとせ
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81頁【父ランドルフ卿は彼の勉強と学校に対する態度を見て、彼の知的能力を高く評価してはいなかった。けれどもめったになかったことだが彼が家族の休暇に合流してカウズにやって来た時、ランドルフ卿はウィンストンが皇太子に深い感銘を与えていることに驚いた。皇太子は、腹の出た身体つきのためにタムタムという愛称ー敬意はこめられていなかったーで知られていた。略/ランドルフ卿の手紙「タムはウィンストンが大いに好きになったようで、昨日私に、ウィンストンの方が私よりずっと利口だから、私は完全に引退したらよろしいと言いました」】2017/05/17
ロピケ
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この間読んだ、梨木香歩さんの本にチャーチルと乳母について触れているところがあって、チャーチルの自伝か伝記が無いかと図書館を捜したら、ぴったりの本を見つけた。しかも、チャーチルの孫の書いた少年時代の伝記!チャーチルの乳母の名前は何と、エヴェレスト夫人!この頃の貴族の子ども達にとって、両親は近いようで遠い存在。彼らにとって、乳母は「家庭」。最も、両親の社交生活も後々の子どもたちの将来を慮ってという一面もある。現にチャーチルは様々な機会に、両親の社会的知名度や知り合いに頼って社会に乗り出して行く。チャーチルへの2011/11/09
ka-ko
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チャーチルの少年時代のことが書かれていました。階級社会のイギリスで長男ではないため貴族ではないけれど公爵につながる家に生まれたということ、あるいは、彼は、陸軍士官学校に入学するため、3度目で合格したことなど、興味深く読みました。まめに両親との間で手紙が書かれていたこと、手紙も真剣にある程度きちんと書かれていなければ、いい加減な人間に見なされたことなどが書かれていました。2014/10/23