呪のデュマ倶楽部

呪のデュマ倶楽部

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087732566
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

スペインの稀覯本狩猟家コルソは、中世に出された奇書の真贋鑑定を持ち込まれるが、その矢先著名な料理本出版社オーナーが売却したデュマの名作『三銃士』第42章の肉筆原稿の調査も依頼される。しかし、その後、オーナーは不可解な自殺を遂げ、コルソも何者かに襲われる。彼は危険を承知で、ポルトガルのシントラ、パリに飛び原稿の調査をすすめるが、周囲で殺人が次々と!「悪魔を呼び出す呪文」―奇書には恐るべき秘密が隠され、それが現実に…。そして、デュマをめぐる謎の組織の存在が…。17世紀の「悪魔の書」、19世紀の『三銃士』、そして現在。時空を超えて絡み合う、謎また謎。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さいと

6
ああ、なるほど。この本からデュマの部分をがばっと取り除いたから、ナインスゲートがあんな不可解なことに。まあ、あれはあれでいいですけど。本書は愛書家と悪魔学と三銃士が糾える縄の如くからみあって物語をつくっています。ナインスゲートはオカルトよりだったけど、こっちはオカルトを題材にしているだけ。けっこうな文字数でしたが、一気に読めましたよ。現代の本の寿命が60年だなんて。紙も印刷もお金がかかっていないから。古い本は保存しだいで何百年ともつのに。なんだかしょんぼり。2011/01/25

棕櫚木庵

4
映画『ナインス・ゲイト』の原作だというので読んだが,筋が錯綜している上に文章が読みにくく,私の理解力を超える小説だった.登場人物が酒場に入るなり「古書および書誌学的稀覯本専門店アルメンゴル・イ・イホスがきみを裁判に訴えようとしている理由がわかったぞ」と棒読みみたいに話しかけるのは,何か特殊な効果(たとえば,「メタ小説」的な効果)を狙っての事だろうか.私には何が何だかよく分からないこの小説から,緋色の(いや黒色か^^)一本の糸を抜き出し,緊迫感あふれる映画に仕上げたポランスキー監督に脱帽.

クロ

4
『三銃士』を書いたアレクサンドル・デュマには協力執筆者がいたんですね。知らなかった。デュマのこと、『三銃士』のことがよくわかって、そういう意味でも面白い作品。そして三冊しか存在しないという稀覯本の版画をめぐる謎。背筋をゾクゾクさせながら楽しめた。バロ・ボルハは最後どうなってしまったのか。怖い・・・。2014/12/03

鐵太郎

3
この本は、より正しい意味での書籍収集家、愛書家、古書愛好家の世界を扱っています。中世の稀覯本、近世の初版本などを収集し、愛でる人々とそのような書籍に高い金を投じる人々の中で起こった不思議な事件の物語です。一読してみても、ぱっと理解できません。絡み合うものが異質すぎる。 でも、不思議な魅力をたたえた本でした。読み直して楽しみたいね。  まぁ、子供向けでない「三銃士」を読んだことがない人には、お薦めできない本であることは確かです。2009/12/20

takao

2
ふむ2024/03/27

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