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内容説明
海難史上空前の大惨事は、意図的に引き起こされた?氷山に激突して沈んだのは姉妹船オリンピック号なのか!?ホワイト・スター汽船会社に巨額の保険金詐欺疑惑も…英米でセンセーションを呼んだノンフィクション。
目次
第1部 事実の前に(「オリンピック」クラス;大惨事のルーツ;乗船終了)
第2部 事実のあいだに(氷上の因果;生者と死者;謎と船)
第3部 事実の後で(ニューヨークとハリファックス;アメリカ政府による上院査問会;イギリスの査問会)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
15
内容は興味深く面白いものでしたが、人名が多くまた訳のためなのか読みにくかったです。船の入れ換えは他の本で読んだことがあり、詳しくかいている本書を読むとありうるのかなと思いましたが、かなりリスキーではないかなとも感じました。2020/11/27
ひじり☆
9
タイタニックと瓜二つのオリンピック号の事故と保険金の問題など、陰謀を思わせる状況があったことがわかった。ボートにもっと乗せることが出来たら…生存者数はもっと増えたのだろう…。無知は怖い…イヤ罪だな…って思った。映画のタイタニックが観たくなった。2016/11/20
Cinejazz
8
巨大豪華客船タイタニック号は、1912年4月15日に北大西洋で氷山に激突し、大惨事に至るまでに人為的な事故の要因があったとする、20世紀最大級の謎に迫るノンフィクションです。姉妹船オリンピック号の替え玉疑惑、タイタニック号の船主 J.P.モ-ガン、会社社長イズメイ、造船所社長ピリ-の査問会での隠蔽疑惑、タイタニック号船長の危険回避を無視した謎の行動、石炭庫の火災を隠したままサウサンプトン港を出航した謎の数々は暗い海底に深く眠ったままですが、タイタニック号の沈没は、故意による過失によるものと結んでいます。2020/08/11
メロン泥棒
3
タイタニックは沈められたという陰謀仮説。「陰謀説が浮上したのは、こうした惨事がいともたやすく起きてしまったという現実を、多くの人がどうしても受け入れることができなかったからである」は様々な陰謀説に共通すると思う。タイタニックと瓜二つのオリンピック号の事故と保険金の問題など、陰謀を思わせる状況がある。タイタニックを沈めるリスクに折り合いが付かない気はするのだが、こういうノンフィクションミステリーは面白い。2010/09/16
ラガードー
2
陰謀論の部分を除けば良書。 できごとの描写が詳しく、また当時の時代背景や慣習の紹介などへも話が及んでおり、決してオカルトや超能力的な観点ではない。しかしながら、本題であるらしい陰謀論に話を繋げようとするくだりだけは論拠があいまいだし(船に改築が施されたという事実だけでは他船とすり替えた証拠にはならぬだろう)、状況証拠を並べるにしても展開に無理がある。