男心と男について〈下〉

男心と男について〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784087731361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

男心はこんなにもろいものなのか、そして女心は…?クリフォードとヘレンをとりまく男と女たち。大富豪の娘アンジー、つぎつぎと変わるクリフォードの愛人たち、ヘレンを愛する美男の黒人私立探偵、ヘレンの両親、クリフォードの両親、ヘレンの再婚相手のサイモン、そのほか大勢の人々が、男と女の心のゆき違いに悩み、傷つき倦みながら、また新しい出会いで人生が変わろうとしている。そして二人の間に生まれた娘ネルは、想像を絶する運命に弄ばれていく。乾いたユーモアと鋭い人間洞察で描くフェイ・ウェルドンの代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

13
下巻に入って少しは落ち着くかと思いきや、混乱は更に混乱を極め、残り数ページまで気が休まりません。哀れ娘の運命は?そして本当は愛し合っているのに周囲の騒音のせいで素直になれず不幸な(主に男)女がどうしても憎めないのも語り口が巧いせいでしょうか。悪役が醜いからこそ主役たちが困ったヤツらなのになんだか愛しい。いやはや大笑い。あっという間に引き込まれてしまいました。巧い、この作家さん。2016/11/29

きりぱい

3
クリフォードとヘレンは雷が落ちたように恋に落ち、太陽が昇るようにネルを身ごもった。そしてネルが辿る数奇な運命。作家がいちいち語りを挟んでくるのがコメディみたいで、ドロドロも割に醒めた目で読めるのだけど、上巻後半からはシドニィ・シェルダン張りの展開をみせる。男心ってこんなにももろいのか、と私が納得したかどうか、女心だって意地が邪魔して自分が傷つくのだ。あとがきの、ディケンズの『骨董屋』が下敷きだというのは、読んでいないので何とも言えないけれど、なるほど悪役の哀れなほど生き生きしている持ち味は似ている。2010/09/02

金木犀

0
1991.9初版  集英社 リサイクル 箱詰め

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