感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azur
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19世紀の後半、隅田川(初めて知ったが、下流の方を大川というらしい)の浚渫工事で出た土砂でできた埋め立て地が、月島と勝どきになった。工業地帯となり、日本中から集まってきた工場労働者が長屋暮らしをしていた。そもそも東京なんて地方出身者の集まりなのだから、この辺りほど真の意味で東京らしいところはないのではないか。最近四方田づいているのと、仕事の関係でこの辺りに縁ができたので読んでみた。ブラタモリ的な面白さがあって良い。この本に出てくる飲食店がもんじゃを除いてのきなみ廃業していることが残念である。2017/04/09
mmtaka4
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佃島の長屋で産まれ育った私にとって本作で描かれる月島、佃島は、時期的にも、幼きとき見た記憶の幻影だった。次に地元に帰ったとき、本書をガイドにあらためてルーツを辿ってみたいと思う。それにしてもたった4,5年住んだだけでここまで一つの街を掘り下げてしまう四方田さんの好奇心旺盛ぶりというか、隙のない目線というか、とにかく感服した。2018/09/02