感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
狐狸窟彦兵衛
2
奥付を見ると1986年3月30日第7刷発行とありますので、そのころに買った本です。これまでに何度か読み直しました。帯に「華々しき討ち入りに行けなかった人、行かなかった人にも、意外な心情とドラマが」とあります。そんな人たち19人の「討ち入り後」の姿が、主に一人称形式の文体で書かれていて、どうなるのかな、どうなるのかな、とハラハラしながら読みお通せます。みんなが「素晴らしい」「よくやった」と拍手喝采する事も、視線をずらせば「だれも幸せになってない」「人を試すようなことをして」と醒めてしまう事実も見えてきます。2014/07/11
Jackie
1
この歳になるまで忠臣蔵の話全然詳しくなかったけど王道の話読む前に変化球から入った。いろいろな事情で討ち入りに参加しなかった人たちの人情あふれる短編集。一番槍も二番槍も同じだった籤の話が好き。お家取り潰しとかになると残務処理大変なんですね。討ち入り前にいろんな手段で吉良邸の内情を知ろうとするところもとても面白かった。いろいろ知らない江戸の武士のしきたりも知ることができてとても良かった。2025/02/05
kthk arm
0
49。そもそも忠臣蔵自体をよく知らないこともあり、読み始めからかなり手こずってしまい、思いのほか時間かかったけど、読むほどに人生の可笑しみが募ってくる作品。2019/04/05
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- 和書
- 宙い夢に棲む