こまどりたちが歌うなら

個数:
電子版価格
¥1,870
  • 電子版あり

こまどりたちが歌うなら

  • 提携先に15冊在庫がございます。(2024年09月21日 05時14分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087718645
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!


■プロフィール
寺地はるな(てらち・はるな)
1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『白ゆき紅ばら』『わたしたちに翼はいらない』など著書多数。

内容説明

涙はしょっぱい、お菓子は甘い。親戚が営む小さな製菓会社に転職した茉子は、コネの子と呼ばれながらも、会社の古いルールを変えようと格闘するが…。あなたが生きる“今”に光を灯す、希望の物語。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞九位入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

291
寺地 はるなは、新作中心に読んでいる作家です。山本周五郎賞候補作ということで読みました。同族企業の濃密な人間関係の中での物語、良作ではありますが、山本周五郎賞受賞するほどのパワーは感じられませんでした。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771864-52024/04/26

seacalf

213
『タイムマシンに乗れないぼくたち』でがっちり心を掴んでくれた寺地はるなさん。今回は和菓子屋さんで働く人々を描いた小説。日常に潜んでいる他者とのすれ違いで味わうモヤモヤ感を上手に掬いあげてくれるので「その気持ちよくわかるなあ」と思わず唸ってしまう。パワハラだったり、フォロー不足が招いた遺恨であったり、問題山積ではあるが、正義感がありながらもどこかとぼけた余裕もある茉子の心のツッコミが楽しいので重苦しくはない。集英社のHPをみると物語に登場した和菓子も紹介されているし、寺地さんの直筆メッセージもあって楽しい。2024/08/29

hiace9000

207
寺地さん流お仕事テーマの人間ドラマ。主人公・茉子同様「見て見ぬふりしていた」心のささくれとモヤモヤ。敢えてそこに向き合わせ共感渦に落とす絶妙なる寺地手法に、今作でも没入す。甘やかな和菓子と角を丸めた関西弁は、読中のヒリつく痛みを和らげ登場人物のだれもに肌馴染んでいく。家族含め、人は人とぶつかりもすれば、反目もする。でも自分も変わりながら、相手との関われる点や線、やがて触れ合える面を作って認め合っていける。涙はしょっぱい、お菓子は甘い。こまどりたちの「ここにいる」という囀りが『今』を変えていけますように。 2024/05/12

のぶ

201
近年の寺地さんの小説では一番響いた本だった。主人公の小松茉子が、ハトコである中小企業の社長からスカウトを受け、製菓会社に就職するところから始まる。その製菓会社は一族経営の影響もあって、未だにサービス残業やパワハラまがいの教育など古い会社体質が残っているブラックな印象が漂う小企業だった。果たして、主人公はこのあとどうなってしまうのかというところで、ストーリーは展開していく。茉子のポジションが面白くて、社員という当事者でありながらその視点は第三者的。社長への批判者でもある。働き方改革に一石を投じた一冊。2024/05/19

いつでも母さん

200
正論がいつもその場に相応しいとは断言できない。その場を穏便に済ませるだけが正解でもないけれど。生きてる限り人間関係は難しい。ましてや初対面の人との関わり、初めての環境ではなかなか思ったことは言えない。私自身何度も苦い思いをして(多分させたりも・・)体と心の両方で学んできたのだと思う。寺地さんはそこんトコロを常に巧みに擽る。それぞれの行違う心の声と、出会うべくして出会う気持ちの妙が刺さる。だからといって今回の主人公・茉子に諸手を上げて共感できるかは別の話で。和菓子と善哉の存在が好くて最後まで読み切った。2024/04/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21847571
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。