ハイドロサルファイト・コンク

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ハイドロサルファイト・コンク

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄性異形成(こつずいせい・いけいせい)症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか? 発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル!
「血液検査の結果、完全に血液がO型からAB型に変わった。爪のかたちや体毛、髭など、ずいぶん外見上の変化がある。食べ物の好みもまったく変わってしまった。加えて精神が大きく変貌したのかもしれない。自分の血液をすべて殺して、他人の血液を迎えいれる。凄いことだ。」(本文より)

【著者略歴】
花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『ニードルス』『花折』『帝国』『対になる人』『夜半獣』など著書多数。




内容説明

“骨髄異形成症候群”発症から骨髄移植、GVHD、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折へと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身による満身創痍のドキュメンタリー・ノベル!

著者等紹介

花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

183
花村 萬月は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。 本書は、私小説的な凄まじい闘病記でした。ハイドロサルファイト・コンクとは漂白剤、白くなり死に近づいて行くことの暗喩でしょうか? 実際の著者の体調は・・・ https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771783-92022/04/10

ぐうぐう

28
手強い小説だ。花村萬月の小説は、いつだって一筋縄ではいかないのだが、本作はより手強い。一見、自身の闘病記のような姿をしているが、読み進めていくとそうではないことがじわじわとわかってくる。執筆と闘病の状況には二年ほどのタイムラグがあり、しかも花村の思いつきで(いや、それは緻密に計算された設計上なのかもしれない)執筆時の現在の場面になったかと思えば、自身の若かりし無軌道な時代のこと、あるいは父と母への複雑な思慕といった過去へと読者を乱暴に振り回したりする。(つづく)2022/04/04

タナー

14
花村萬月氏は、私が二十歳を越えたくらいの頃であったか、出会った作家の一人で、当時強烈な印象を受けたのを覚えている。ハードボイルドでもない、ノワールかというと、そうでもない。ただ彼の描くストーリーは、とにかくスゴい。この作品について言えば Amazon のページをみていた時に偶然目にしたのだが、とても気になっていた。あの花村先生が白血病?骨髄異形成症候群って一体どんな病気なの??と思わず目を釘付けにされたとでも、言おうか。"壮絶"の一言に尽きる。著者の、描くことへの執念を感じさせる作品。2022/08/01

れに

11
痛々しい小説だな、と思った。痛々しいにも2つある。まず作者が人間として痛々しい。とにかく自慢、自慢、自慢の嵐なのだ。アウトローな俺スゲーだろ?と過去の武勇伝、不幸自慢&自虐風自慢のオンパレード。そしてついでに娘自慢。ぶっちゃけ作者の性格は好きになれないし見たこともない娘は可愛くも賢くもなんともない。もうひとつの痛々しいは、言わずもがな闘病生活について。血液の癌になった作者の闘病体験は手汗を握るほどに痛々しい。病気そのもの、検査による苦痛、薬による弊害。痛さの描写が半端なくて読んでいて動悸がしたのは初めて。2024/05/28

ウメ

11
萬月氏の新刊はあといくつ読めるのか。己の血液を全て滅したあげく死を願うような治療の副作用が待つ。身体的、精神的苦痛をここまで冷静に俯瞰して書き上げてしまう作家の業。それすら虚構だと言い切ることで生まれる真実味がある。2022/03/29

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