革命の終焉―小説フランス革命〈12〉

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715316
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ダントン、デムーランの処刑後、公安委員会で、ロベスピエール一派の独裁に反感と不満が生まれる。ロベスピエール一派は告発され、断頭台に……フランス革命の全貌を描く巨編、完結!

内容説明

最高存在の祭典、ロベスピエール一派への反感、そして―ロベスピエールの末路。変革は、なしえたか。使命は果たしたか。フランス革命を描く巨篇、ついに完結!

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学卒業後、東北大学大学院で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』で第121回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

165
最終巻。 フランス革命とは一体 何だったのか? 何が変わり、どこに 向かおうとしているのか? ロベスピエールの理想の 政治はおこなわれるのか? 革命の終焉に向けて、 パリの暴走、 ロベスピエールの逮捕、 そして、処刑。 全般的には穏やかな 終焉を描写した、最終巻 だった。 2015/04/04

ふみあき

71
物語の終盤も終盤で、なぜか急に男前が上がったサン・ジュスト。そして革命家でありながら道徳家だったロベスピエールは、水清ければ魚棲まずってことで、あれだけ献身していた(つもりだった)大衆から離反される。また『神々は渇く』を読み直したくなった。最後は全く目立たなかった「ロベスピエール夫人」ことエレオノールと、女性革命家のクレール・ラコンブの対話で締められる。この著者のラストシーンって首を捻ることも多いのだが、また男たちの公的な仕事を女たちが私的な目線で総括するってのもありがちかも知れないが、私は胸を打たれた。2025/02/06

優希

43
遂に革命も終焉を迎えます。ダントン、デムーランの処刑後、ロペスピエールの独裁に反感と不満が募っていきます、。ロペスピエールら一派もまた告発され、断頭台に上ることに。革命の英雄と言われたロペスピエールまで処刑されるというのが皮肉なところでした。このまま革命が進展していけばどのようなフランスの行く末が待っていたのかに興味があります。ロペスピエールは自分の理想を貫こうとし、民衆にも同じことを求めた結果、無理を通そうとして憎悪を買ったのでしょう。死と共に革命は終わるのがあっけないと思わずにいられませんでした。2014/12/03

あなほりふくろう

23
「言葉しかない」ロベスピエールの声は恐怖政治におびえる人々にはもう、届かなくなっていた。彼の苦悩、消耗、それでも最後まで信じた「人間には未来がある。この私さえ、きっと幸せになれる未来が・・・」。帯の「変革はなしえたか、使命は果たしたか」にとても「はい」とは答えられないけど、生真面目な彼が次第に崩折れていく様は読んでいて辛かった。完結巻、彼の断頭台をもって1789年革命は、途中から市民の顔が見えなくなってイデオロギーはおろか恐怖ばかりが先に立ち美しい理想ばかりが暴走した政争劇は、ここに終焉を迎える。2013/11/08

クサバナリスト

19
7か月かかってやっと全巻読み終えた。明治維新などは、小説やドラマで教科書以上の知識があるが、フランス革命は正しく言葉のみで、どのような動きがあったのか全く知らなかったので面白く読めた。次は、『フランス革命の肖像』を読んで復習をしよう。著者は既に『小説ナポレオン』を執筆中なので追いかけて読んでいきたい。ついでに『ベルサイユのばら』も読むかな!2015/07/27

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