出版社内容情報
吉行淳之介、谷沢永一を批評し、吉田秀和を悼む。コンラッド、ナボコフから朝吹真理子までを書評する。2010年から2012年までに書かれた、批評、エッセイ、書評、挨拶をまとめた、追悼の書。
内容説明
文学の楽しみ、読書の快楽があふれる最後の“新刊”。残された批評+エッセイ+書評+挨拶を集成した追悼の書。
目次
1 批評と追悼(英国人はなぜ皇太子を小説に書かないか;十九世紀と文学と遊び心 ほか)
2 王朝和歌を読む(ふじのけぶり;別離歌二首 ほか)
3 日本語、そして男の小説(わたしの「歴史的かなづかひ」;タヒラナリ ほか)
4 書評15篇(三ページの書評欄の二十年;傑作となるべきだつた野心作―ウラジミール・ナボコフ『賜物』 ほか)
5 最後の挨拶(音楽の歴史をダイナミックにとらへる―梅津時比古さん『フェルメールの楽器』日本記者クラブ賞受賞を祝ふ会での挨拶;新しい問題に挑む知的な人間―瀬戸川猛資さんを偲ぶ会十三回忌での挨拶 ほか)
著者等紹介
丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925年、山形県鶴岡生れ。1967年『笹まくら』で河出文化賞、68年「年の残り」で芥川賞、72年『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞、74年『後鳥羽院』で読売文学賞、85年『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞、90年『光る源氏の物語』(大野晋との共著)で芸術選奨、91年『横しぐれ』の英訳でイギリスのインディペンデント外国小説賞特別賞、99年『新々百人一首』で大佛次郎賞、2001年菊池寛賞、2003年『輝く日の宮』で泉鏡花文学賞と朝日賞、2010年『若い藝術家の肖像』(ジェイムズ・ジョイス)の翻訳で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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