出版社内容情報
『岳物語』から30年。「じいじい」の大変で幸福な毎日
出産のためアメリカから帰国した息子・岳ファミリー。風太、海、新顔の琉太、孫たちとの毎日に「じいじい」は大忙しだ。そして、3月の大震災。家族たちの決断は…。シーナ家の物語。
内容説明
父と息子とマゴたちの、シーナ家三世代の物語。
目次
おばけトイレ
大きなテーブル
△のオバケ
ピョンキューター
脱走パラソル
そうなんだ!
転変
三月のつめたい海風
鼻まがり事件
通院シフト
風雲凄絶バースデーパーティー
看病合宿の開始
じいじい救急隊
カタパルト発進
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むぎじる
27
シーナさんの息子夫婦が、3人の孫を連れて(うち1人はまだ奥様のおなかの中)日本に帰国するところからスタートする。「かいじゅうたち」のパワーに大人たちは疲弊しつつも、その発散されるエネルギーは、とにかく騒々しいぐらいに周りを包みこみ、みんなを笑顔に変えていく。子供ってすごい、その子供を育てる大人たちはもっとすごい。じいじいという役回りをおおせつかった、新しいシーナさんの一面が見られて楽しかった。2013/02/16
百太
18
まぁなんて幸せなジージ生活を送ってるんだろう。興味深かったのは3.11以降の動向です。2014/10/29
miwmiw
18
「大きな約束」が面白かったので続きが気になり読んでみましたが、こちらも面白かったです。息子さん一家の帰国によっての新しい暮らしと、椎名さんの「じいじい」ぶりが素敵で、なんだか微笑ましいです。2013/06/27
Aoki
18
ついに三匹のかいじゅうとのタタカイが勃発!そのあまりのほのぼの感に楽しい気持ちでいっぱいになること請け合い。インフルや怪我が大事件になる日々。自分は孫はいないけど、とにかく安全で健康な毎日を送らせたいと願うジイジイの気持ちがよく分かり過ぎてなんだかなあ。「黄金」の午後、「せんそう」の食卓。平和な毎日とはいえ、時期的には緊迫した東日本大震災の前後と重なってもいて。孫がいちばんのジジバカ本ですが、いいです!2013/04/25
もぺっと
17
『孫物語』が楽しかったので、すかさずこちらも手に取ってみました。エピソードは似たような部分もありましたが、椎名さん特有のユーモアのある文章で、おもしろく読みました。「わたし」「僕」「わし」そして「おいどん」自分のことをなんと呼ぼうか?という書き出しで、もう心をつかまれてしまいました。じいじいとしてかいじゅうたちへ向ける愛情、ひしひしと伝わってきます。椎名さん一家の本は、『続岳物語』で止まっているので、遡って読んでみたくなります。2015/07/12