夜果つるところ

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087714319
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。
「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…!

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。表情に乏しく、置き物のように帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。

謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。
『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。

【リバーシブル・カバー仕様】
恩田陸によるミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』作中で、幻の作家・飯合梓の唯一の著作として登場する『夜果つるところ』。
『鈍色~』の核となる小説を完全単行本化した本書のカバー、恩田陸版/飯合梓版を自由にかけかえ可能なリバーシブル仕様でお届けします!

【著者略歴】
恩田陸(おんだ・りく)
一九六四年生まれ、宮城県出身。九二年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選出された『六番目の小夜子』でデビュー。二〇〇五年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、〇六年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、〇七年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、一七年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。ミステリ、ホラー、SFなど、ジャンルを越えて多彩な執筆活動を展開する。他の著書に、『スキマワラシ』『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『愚かな薔薇』『なんとかしなくちゃ。青雲編』など多数。

内容説明

「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで…。幻の作家「飯合梓」によって執筆された、美しくも惨烈な幻想譚。「本格的なメタフィクションを」という恩田陸渾身の挑戦がここに結実!

著者等紹介

飯合梓[メシアイアズサ]
北海道出身。本書が初めての著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

384
続いて“呪われた”小説『夜果つるところ』、作中作メタフィクション、リバーシブルカバー、恩田 陸&飯合 梓のWネーム、W奥付で遊び心満載です。しかしながら撮影中の事故により三たび映像化が頓挫する程の作品の魅力&怖さは感じられず、思わせぶり、少し企画倒れで終わった感じがしました。 https://lp.shueisha.co.jp/ondariku/2023/07/08

パトラッシュ

342
恩田さんはホラー色の強い「館物」とリアル傾斜のミステリ系を書き分ける作家であり、前者の典型である本作を後者系列の『鈍色幻視行』の作中作とするには、あまりに雰囲気が違いすぎる。謎の男たちが集まって陰謀や暗殺が繰り広げられる墜月荘の描写もよく、館物としては非常に面白く読めたが、果たして他作品の一部とする意味があるのか。そもそも主人公ビイちゃんが実は大正天皇の隠し子だったとの設定では、右翼を憚って映像化に乗り気になる会社があるとは思えない。『鈍色』の一部という扱いでなく、独立した小説として楽しんだ方がよかった。2023/07/18

R

250
奇譚といっていい不思議なお話だった。メタ的には小説内小説なんだそうだが、純粋にこれ単体で大正時代にさもありそうな不可思議がつまっていて面白かった。物語ではあるんだが、その内容と言葉選びがよくて、情景描写の美しさ、娼館、ロシア皇帝の末裔、心中騒ぎ、軍人、幻視等々、オカルト的な雰囲気が淫靡さももっていて、ともかく雰囲気がいい。話の中身としては、まぁそういうことがあってもと思うようなそれなんだけども、退廃の真似事めいた雰囲気とでもいうような、その不一致みたいなのが面白かった。2023/11/11

うっちー

218
2011年に書かれた作品が、最近刊行されたのか❔「鈍色」のためですか❔2023/08/15

のぶ

198
本作を読んで「鈍色幻視行」の空白部分が埋まったような気がする。こちらの方は昭和のある時期を舞台にしたダークファンタジー小説だなという気がした。はじめは平たんに見えるストーリーで、これは「鈍色幻視行」で読んで思っていたものと印象が違うなと感じたのが本音。こんな作品になんで皆踊らされているのかと。ただこの飯合梓が唯一世に出した作品は単独で読むと、面白みに欠けるし、つながりの分からない部分も多い。あくまで「鈍色幻視行」の作中作として読むにとどめた方がいい。二作を合わせ恩田ワールドが出来上がったのだと思う。2023/07/15

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