出版社内容情報
すべての母と娘に贈る物語
昭和5年、子煩悩な父と大らかな母の4番目の子として生まれたハルエ。父の急逝で生活は一変するも健やかに成長し、やがて見合い結婚。だが浪費家の夫に悩まされ…。少女がおばあさんになるまでの物語。
内容説明
母だって、娘だった。遊び、悩み、恋をした。すべての母と娘へ贈る“元娘・今母”の大波小波半生。
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業。広告会社などを経て、「本の雑誌社」勤務の傍ら、84年にエッセイ『午前零時の玄米パン』を刊行。同年に同社を退職し専業作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
81
群さんが、母娘関係が良くないと他の著書で述べていたので、そのちぐはぐな関係を面白おかしく書いてある本かなと思い手に取ったが、母ハルエさんの生い立ちから夫(群さんの父)のこと、年老いていくまでの姿が描かれている。ダメ夫のもと、気丈に子育てをし、その後仕事も始め明るく積極的なハルエさん。それが年取る毎に悪い面が強調されてくる。まるで私の母を見ているようだった。自信家で気位が高いので人を見下し、注意してもそれが理解できない。ハルエさんの浪費の数々の尻拭いをしてこられた群さんの心の広さにおそれいった。2020/04/10
ちゃとら
61
【図書館本】群さんは数冊読んでいるが、この本は雰囲気がまるで違った。群さん自身の母を描いているとの事。子供時代はおとなしく、妹想いの真面目な少女。結婚後は生活費を必要な時にしかくれないケチで偏屈な夫に苦労した母。群さんが作家になってからの娘へのタカリ方が半端無い。着物をはじめ次々に。弟と母で購入した家。群さんは貯金も保険も解約し借金をしたその家に彼女の部屋は無かった。それでも倒れた母を介護して家族でいる。人の豹変は怖い。家族の絆って何?重かった。2020/11/17
taiko
58
昭和を生きるハルエの人生。 群さんのお母様がモデルのほぼ実話、ということなのでしょう。 お年を召してからはかなり強烈なキャラとなり、群さんご本人もご苦労されている様子。 でも、私は愛溢れる小説だなと思いました。 お母様が苦労してきた時代があっての晩年で、そこを娘である群さんが語り続けたことにその想いがあるのかなと。 苦労してきたんだもの、今幸せならいいじゃない、 と言ってあげられるようなお姿かなと思いました。 でも、それは人事だから。 自分の親だったらそうはいかないかな? 楽しいお話でした。 2017/08/22
風眠
53
これは実話なのだろう。母・ハルエの幼少期から始まり、結婚した旦那がありえないダメ男で、子どもが生まれ、子どもたちが成人するまで離婚はしないと我慢を重ねたハルエ。離婚後、抑圧されてきたものから開放され、結果、毒母になってしまう。旦那とお金で苦労してきた反動から、作家として成功した娘にたかる。そこに弟も便乗する。最悪だ。「血の繋がり」という逃れられない事実、母や弟から逃れたいと思う一方で、断ち切ることができない苦しさ。自分という箱、その中身なんて簡単に入れ替わってしまう、人間の弱さについて考えさせられた。2014/03/21
nyanco
45
やっぱりかぁ…。群さんのお母様のお話だろうと思ってはいましたが… 前半の少女時代から結婚を夢見る頃、まではノスタルジックな昭和の香りも楽しく読みました。でもやっぱり、お父様が登場してからは、やっぱり…でした。自分勝手な父親に振り回されながらも子供たちのことを思う母として読めば、まだ読めたのですが、やはりお母様の浪費癖の話になってからは、どうにも胃がムカムカして… 群さんのお母様の浪費癖、お着物の話も、一億円御殿の話もエッセイで読んでいたので、結局、そのまんま。続→2011/07/28
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