チア男子！！

朝井 リョウ【著】

集英社（2010/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 389p／高さ 20cm
• 商品コード 9784087713749
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

キュートでバカで、最高にカッコイイ
男子たちのチアリーディング青春小説

柔道の道場主の長男・晴希は大学一年生。幼い時から柔道に打ち込んできたが、怪我をきっかけに柔道部退部を決意する。
一方、幼なじみの一馬も柔道部をやめる。幼くして両親と死別した一馬は、チアリーダーだった母と同じ競技を自分がすることで、唯一の肉親である祖母の認知症の進行を食い止めようと、大学チアリーディング界初の男子チーム結成を決意したのだった…。ワケアリの超個性的なメンバーたちが集まり、様々な壁や偏見を乗り越え、目指すは全国大会出場！　実在の大学男子チアリーディングチームに取材した、感動の青春長編スポーツ小説。

内容説明

柔道の道場主の長男・晴希は大学１年生。姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部。同じころ、一馬もまた柔道をやめる。一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の男子のみのチーム結成を決意したのだ。それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、チームは学園祭での初舞台、さらには全国選手権を目指すが…。

著者等紹介

朝井リョウ［アサイリョウ］
１９８９年生まれ、岐阜県不破郡出身。早稲田大学文化構想学部在学中。２００９年『桐島、部活やめるってよ』で第２２回小説すばる新人賞を受賞。青春小説の新星として話題となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[morinokazedayori]

★★★同一作者の『桐島、部活やめるってよ』のなんとも重苦しい空気とはうってかわって、色々ありながらも明るく前向きな、チアを目指す男子学生たちの青春群像劇。楽しく読める。映像化に向いてそうな作品だと思ったら、漫画化・アニメ化されているようだ。女子のチアとは一味違う力強そうな男子チアという競技を、見てみたくなる。

2016/05/29

[takaC]

「二分三十秒の先」の先（の自分）がヤバい。単行本のベストページは-1頁（目次の前の前：中表紙？）だな。

2014/10/12

[ダイ＠2019.11.2～一時休止]

競技用チアリーディングの話。期待していた晴子を応援するっていう応援団的なイベントがなかったのが残念であったが、青春小説って感じで良かった。

2014/09/20

[射手座の天使あきちゃん]

本を手に取った第一印象は、「男子チア？　何それ！？、きもっ！！」　<(^_^;　　でも良かったです、宝くじ当たったみたいな読後感（笑）　途中から、「GO！　FIGHT！ WIN！ BREAKERS！！」って拳握って応援してましたよん　(^_^)v　千裕ちゃんとの恋の行方に思わず吹いたし、中々の秀作でした　朝井さん ありがとう♪

2011/12/03

[風眠]

チア、で、男子!!　タイトルからして面白そうな予感。個性的で魅力的なキャラたち、それぞれが抱える葛藤が、男子チアを始める動機となり、動き出していく。ただ少し、いろいろ詰め込みすぎかな・・・という感じもして、そこだけちょっと残念。大会規定である２分３０秒間、懸命に本番に挑むBREAKERSの演技、メンバーひとりひとりの心情、それらが入れ替わり立ち代わり描写される最終章は圧巻だった。ひとりひとりは違う事情を抱えていても、チアという同じ目的に向かって突き進んでいく。かっこ悪くて、かっこいい、チアで男子な物語。

2014/05/22