内容説明
90年代後半以降にデビューした10人の女性作家が登場。語り、人称、言語、関係性、ジャンル、ジェンダー、物語、性など、「『現在』文学」が直面するさまざまな問題や論点が明らかになる。
目次
綿矢りさ
柴崎友香
島本理生
桜庭一樹
鹿島田真希
三浦しをん
雨宮処凛
本谷有希子
青山七恵
金原ひとみ
著者等紹介
榎本正樹[エノモトマサキ]
1962年千葉生まれ。文芸評論家。専修大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。専門は、現代日本文学、情報文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaoriction@感想は気まぐれに
15
10人の女性作家へのインタビュー集。作家の人生やバックグラウンドではなく、「作品について語る」のだ。だからかな、最初は少し違和感があった。ミーハーな私はすぐに作家の日常や内面を知りたくなり、探って、読む、のだが、このインタビュー集にはそういったミーハー要素が希薄だった。作品を語りつつも、つまりは各人の人生観や将来的展望が語られていて内容は濃い。なぜか、一冊も読んでいない青山七恵に惹かれた。綿矢りさ、柴崎友香、島本理生、桜庭一樹、鹿島田真希、三浦しをん、雨宮処凛、本谷有希子、青山七恵、金原ひとみ の10人。2017/11/09
ひめありす@灯れ松明の火
11
桜庭一樹さん目当てだったけれど、島本理生さんとか綿谷りささんとか、好きな作家さんが沢山いてお得な感じでした。榎本さんもきっとこの作家さん達が大好きなんだろうな、と思います。知っていることも幾つかあったけれど、全体的には知らない事を年代順に追っていて、まさしく彼女達の物語のお話。でも、同時に彼女達の人生の物語でもあるのだなあと思いながら読みました。何と出会い、どう作用して、どんな化学変化を起こしているのか。私の人生はきっともっと薄っぺらいけれど、でもいつかこれくらい重たくて読み応えのある物語を掬っていきたい2011/06/21
魚京童!
5
「君、コピーをとってくれたまえ」とか、「社長、サラリーを上げてください」とか、すごく薄っぺらい情報しかもってませんもん。2014/01/17
ひねもすのたり
4
純文学系からエンタメ系まで実力派作家さんのインタビュー集。 作品に関して「こんなことを聞いてみたい」という読者の想いを踏まえたインタビューは痒いところに手が届く感じでした。2010/09/19
melon
3
好きな作家さんたちの貴重な対談。島本理生、金原ひとみ、綿矢りさ2013/04/16