出版社内容情報
デジタル化が浸透し、脳や意識の次元に多くが委ねられている今、人間本来のコミュニケーションのあるべき姿を追究する。身体性や無意識に着目し、自己と他者の境界に新たな光をあてる刺激的な対論。
内容説明
情報に囲まれるほど、人は孤絶していく―。今こそ必要なコミュニケーションの原型を探る刺激的な対論。「わたし」と「あなた」の間に在るものとは?
目次
グローバル・ブレイン
自己免疫反応―自己と非自己はどう区別されるのか
なぜ人が感じていることが分かるのか
遺伝子なんか関係ない!?
「わたし」は身体の内にも外にも存在している
接続された女
恋人選びの心と性の未来
記憶は脳の外に存在する?
ホメ・デメンス(錯乱するヒト)
人はなぜ夢を見るのか
旅する身体
転生を生きる
著者等紹介
植島啓司[ウエシマケイジ]
1947年東京都生まれ。宗教人類学者。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科教授
伊藤俊治[イトウトシハル]
1953年秋田県生まれ。美術史家。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
11
タイトルからはわかりにくいが、トピックは以下。グローバル・ブレイン、免疫系、ポストインターネット、通過儀礼、ミラーニューロン、幻影肢、エピジェネティクス、性淘汰、ホモ・デメンス、形態形成場、ミクロビオーム、夢と転生。まとめると、わたしと環境の境界の話しとなる。共感度は高い内容だが、新しい発見はあまりなかった。2019/04/23
TOMYTOMY
2
今読むとさらにいい。集合知みたいなある意味人間の脳の可能性を諸々これから自分の生活にも実践していきたい。 今留まっている空間から抜け出すと決めた2020/12/28
makio37
2
宗教人類学者と美術史家による対談。まず、ミラーニューロンのポイントが、頭を経由しないで「身体が相手の身体を映し出す」ことにあるという議論が新鮮だった。確かに、別に当人ではないのにAV男優に感情移入して喜べることは不思議だ。形態形成場(種や集団の過去の行動を記録する集合記憶領域)の話も、トンデモと断じずに憶えておく価値はある。脳とは記憶のストレージではなく、外部の記憶をキャッチするアンテナだと。また、自然淘汰よりも性淘汰の方が本質的だとダーウィンが考えていたという話は知らなかった。2018/03/11
TOMYTOMY
2
借りたのですが、買います。 ここまで明確に知的な興奮が読んでて訪れます。自分を振り返るというのが恣意的過ぎる中で、根源的に振り返り自分と他人をもう一度再考する。2018/02/02
SnysknBook0701
1
22018/07/27