宮崎駿の詩学

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  • サイズ 46判
  • 商品コード 9784087700619
  • Cコード C0095

出版社内容情報

――それは、廃墟に生きる者たちへの贈与であり、祈りであった。

宮崎駿はいかに世界を描いたか。
『未来少年コナン』から『きみたちはどう生きるか』に至るまで、
地・水・火・風・空の五元素から、その豊かさを読み説く。
『ナウシカ考』著者による集大成的宮崎駿論。

これほど繊細にして、豊饒に、人間とその生きてあり、生かされている世界について、その森羅万象について、透徹したまなざしをもって描かれたことがあっただろうか。むろん、宮崎駿とそのアニメーション映画に想いを馳せながら、わたしは書きつけている。それは、あきらかに事件であった。
(中略)わたしはただ、この事件に偶然のように立ち会い、それを目撃した同時代に生きる者の一人にすぎない。だから、そこに提示されている大地や水や火や風、そして天空といった世界を構成する元素が精妙に織りなす舞踏か、祝祭にも似た光景に眼を凝らしてみたい、と願う。そうして山川草木のざわめきのなかで、鳥獣虫魚たちが交わしあう生命の祭りの諸相を、宮崎アニメというテクストを丁寧に読みほどきながら、掘り起こしてみたい。
――本文より

【著者略歴】
民俗学者。1953年東京都生まれ。東北学を提唱し1999年に雑誌『東北学』を創刊。『岡本太郎の見た日本』で2007年にBunkamuraドゥマゴ文学賞を、2008年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞を受賞。『異人論序説』『王と天皇』『境界の発生』『結社と王権』『東西/南北考』『武蔵野をよむ』『遠野/物語考』『震災考』『性食考』『ナウシカ考』『民俗知は可能か』『災間に生かされて』『奴隷と家畜』『怪物たちの食卓』『いくつもの武蔵野へ』など著書多数。


【目次】

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