劇場という名の星座

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劇場という名の星座

  • 小川 洋子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087700381
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

光と闇、生と死、絶望と愛……この世のすべてを内包する、比類なき劇場【帝国劇場】。2025年2月をもって一時休館となった同劇場の記憶を未来へと繋ぐ、世界でたった一つの“帝国劇場”小説が誕生!

白杖の父が遺した、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のパンフレット。そこには新人案内係からの手紙が挟まれていた――「ホタルさんへの手紙」

少年は、劇場2階ロビーのステンドグラスの裏側に寝泊まりしていた。舞台袖、楽屋食堂、馬小屋……自在に歩き回る彼は、ある人を永遠に探し続けている――「内緒の少年」

劇場ロビーに一脚あるという“幸運の椅子”。売店で働くたった一人の“担当さん”だけが代々受け継いできたその伝説と、椅子に座った人々の元に訪れる幸運――「こちらへ、お座りください」

劇場の“壁”に深い愛着を抱いてきた税理士の男、観劇後に日傘を差し館内を歩く“パラソル小母さん”と呼ばれる女性……。彼らの思いを迎え入れ続けた劇場が、ついに最終公演の日を迎える――「劇場は待っている」ほか全八編を収録。

舞台上でスポットライトを浴びるスター、誰かにとっての特別な一日を支える案内係や売店スタッフ、客席から見えない裏側で上演を支えるエレベーター係や幕内係、そして観客……。劇場を愛し、劇場を作り上げてきた人々の密やかな祈りがきらめく豊饒な短編集。

◆著者プロフィール
小川洋子(おがわ・ようこ)
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞と本屋大賞、同年『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞を受賞。06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。07年フランス芸術文化勲章シュバリエ受章。13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。20年『小箱』で野間文芸賞受賞。21年紫綬褒章受章。26年『サイレントシンガー』で毎日芸術賞受賞。『掌に眠る舞台』『耳に棲むもの』ほか著書多数。


【目次】

内容説明

2025年2月をもって一時休館となった帝国劇場の記憶を未来へと繋ぐ、豊饒な物語。白杖の父が遺した、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」のパンフレット。そこには新人案内係からの手紙が挟まれていた―「ホタルさんへの手紙」少年は、劇場のステンドグラスの裏側に寝泊まりしていた。舞台袖、楽屋食堂、馬小屋…館内を自在に歩き回る彼は、ある人を永遠に探し続けている―「内緒の少年」ほか全八編を収録。

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞と本屋大賞、同年『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞を受賞。06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。07年フランス芸術文化勲章シュバリエ受章。13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。20年『小箱』で野間文芸賞受賞。21年紫綬褒章受章。26年『サイレントシンガー』で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

160
“帝国劇場を愛する方々の情熱に支えられ、書き上げることができた小説です”。物語の最後に一筆を添えられる小川洋子さん。そんな小川さんが『帝国劇場』に関わる人たちの姿を夜空に煌めく星座のように描くこの作品には、小川さんらしい静謐さの中に光灯る物語が描かれていました。劇場の舞台裏を支える様々な人たちの”お仕事小説”でもあるこの作品。小川さんらしい言葉の羅列にニンマリするこの作品。現在一時休館中という『帝国劇場』。再会の折には、是非足を向けたいという気持ちが沸々と湧き上がる、『帝国劇場』愛に満ち溢れた作品でした。2026/03/05

starbro

140
小川 洋子は、新作コンスタントに読んでいる作家です。本書は、2025年2月をもって一時休館となった帝国劇場に纏わる連作短編集でした。私は残念ながら、帝国劇場で観劇したことがありません。何時か機会があるでしょうか❓ https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-770038-12026/04/24

シナモン

75
帝国劇場にまつわる人たちの美しい短編集。装丁も美しい。匂いや空気感まで伝わってくるようだった。 2026/04/25

Ikutan

67
帝国劇場を愛する人たちの珠玉の物語。案内係。幕内係。売店係。楽屋係…。あくまでも舞台を裏で支える人たち。その真摯な仕事ぶりに、いつもながら敬意を払う小川さんの文章は味わい深い。そして、ひとときの幸せな時間を愉しみに劇場に足を運ぶ人たち。もしかしたら、その人にとって人生を左右する特別な一日になるかもしれない。『屋根の上のヴァイオリン弾き』『風と共に去りぬ』『モーツァルト!』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』…。多くの作中劇が取り上げられ、興味が湧く。どのお話もじんわり染みたが、特に余韻の残る最終話が好き。2026/03/31

あんこ

49
短編を一つ読み終える度、頭の中で観客の拍手が木霊していった。明記はされないものの、旧帝劇の化身のような少年を軸に、色んな人物が劇場を巡って交差していく。誰も彼もその胸の内に囁やかな思いを抱えながら、劇場の周りをぐるぐるしている。みんなそうなのかな、と思ったら(私は専ら宝塚にしか足を運ばないが)色んな人が愛おしくなる作品だった。小川さんが各エッセイで「観劇にハマった」と書いていたが、それならばきっとこういうさり気ないプレゼントのような作品を近いうちに読めるだろうな、と思っていたのでそれも嬉しい。2026/03/22

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