カンザキさん

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087700350
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「わしのこと以外、書くことなんてないやろ」
カンザキさんは、悪魔だったのか、それとも――。

大学卒業後、引きこもりを経て、僕が働くことになったのは、離職者続出、いつでも求人中の超絶ブラックの配送会社。
そこで先輩として出会ったのが、誰にでも優しい人格者のミドリカワさんと、「殺すぞぼけ」と人を罵り、蹴りを入れる悪魔のようなカンザキさんだった。
ナンバーワンの配送員になって幹部を目指す!と豪語した同期は、カンザキさんと組んで入社2週間で辞めた。要領の悪い同期はカンザキさんに殴られ続け、走るトラックの助手席から飛び降り、入院してしまう。そしてカンザキさんと組まされた僕は、カッター片手の彼に、荷台の上へ引きずり込まれ「服を脱げ」と命じられて――。

圧倒的な暴力と不条理の果てに、見えてくる戦慄の光景。
注目の劇作家による初小説!第47回野間文芸新人賞受賞作。

【著者略歴】
ピンク地底人3号(ぴんくちていじんさんごう)
1982年生まれ。同志社大学文学部文化学科美学芸術学専攻卒業。劇作家・演出家。2019年「鎖骨に天使が眠っている」で第24回劇作家協会新人戯曲賞受賞。2022年「華指1832」で第66回岸田國士戯曲賞最終候補。初の小説である本作で第47回野間文芸新人賞受賞。


【目次】

内容説明

離職者続出、いつでも求人中の超絶ブラック企業の配送会社で働くことになった僕。そこには、誰にでも優しい人格者のミドリカワさんと、「殺すぞぼけ」と人を罵り、蹴りを入れる悪魔のようなカンザキさんという先輩がいた。幹部を目指す!と豪語した同期は、カンザキさんと組んで5日後に辞めた。要領の悪い同期は、カンザキさんに殴られ続け、走るトラックの助手席から飛び降りた。そして僕は、カッター片手のカンザキさんに、トラックの荷台の上へ引きずり込まれ―。今注目の劇作家による圧倒的な暴力と不条理の世界。気鋭の劇作家、初の小説!第47回野間文芸新人賞受賞作。

著者等紹介

ピンク地低人3号[ピンクチテイジンサンゴウ]
1982年生まれ。同志社大学文学部文化学科美学芸術学専攻卒業。劇作家・演出家。2019年「鎖骨に天使が眠っている」で第二十四回劇作家協会新人戯曲賞受賞。2022年「華指1832」で第六十六回岸田國士戯曲賞最終候補。初の小説となる本作品で、第四十七回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

18
個人の感想です:B。2025年野間文芸新人賞受賞作。10年前、大卒後一年間の引きこもり生活のあと就職した家電配送会社でのハードボイルドなお仕事小説。「カンザキさんのいた配送会社を辞めてすでに十年が過ぎ」と書いてあるので、安心して読めるが、パワハラ、モラハラ、暴力などに晒される毎日は読んでて辛い。私も大学生の頃家電配送のバイトをしたことがあるが、今は家電のサイズも当時より大型化していて大変な仕事だと思う。ミドリカワさんの推しドーナツ、カンザキさんの一択おにぎりに2人のキャラの違いがよく表現されていると感じた2026/01/28

たけちゃん

10
★2 なんなん⁉表紙からダメかも Σ(๑°꒳°๑)⁉2026/02/08

ruki5894

9
こ、こ、これは何?コメディなの?笑っていいの?ブラックにもほどがある。真っ黒。ど真っ黒。つくづく思う。人は慣れる生き物だと。どんな条件でも。むしろ最悪の環境は人を最悪に慣れさせる。そして少しずつ削って行く。辞めて。そんな仕事辞めてよし。では明日からどうする?また引きこもりか。の悪循環。そうじゃない。少しでも生きていたいのなら、希望が持てる環境に身を置く。ほんの少しでいい。映画を月1本観るとか給料出た日はケンタッキーに行くとかなんでもいい。希望がないと生きてはいけない。2026/02/11

たらちゃん

6
自分を支配する人や思想に従って幸せな人もいる。支配する人間は相手のためという。俺は優しい。そのループにはまりきらず疑問をもったら地獄です。DV。この話は読んでいて気分が悪くなった。カンザキさんは逮捕されるべき。主人公が抜け出せて良かったと心から思います。2026/02/10

翡翠

5
とてもおもしろかった。人は究極の状態になると、幻覚が見えたり、幻聴が聞こえたりするんだなぁ。恐怖を与えて人の心をコントロールするのは簡単で、ストックホルム症候群のように?途中からは読んでいるこちらも「本当に救ってくれる存在は、成長する機会を与えてくれるカンザキさんのような人で、ミドリカワさんのような人物は人を堕落させるのではないか」と思えてくる。だが、モリタくんが入院した所で目が覚めた。 この世の出来事は表裏一体。何が正しくて、何が間違いなのかは自分の基準で決めて良いのだと教えてくれる興味深い小説だった。2026/02/02

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