命の横どり

電子版価格
¥2,090
  • 電子版あり

命の横どり

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087700206
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【これは、他人事ではない。緊迫の医療サスペンス小説】

心臓病の専門病院で、適切な臓器の斡旋を行う臓器移植コーディネーターとして働く立花真知。
彼女は、五輪金メダリスト候補として注目を集めるフィギュアスケーター・池端麗を担当することになる。

麗はスケートの練習中に倒れ、拡張型心筋症と診断されていた。
副院長の一ノ瀬や主治医の市田の治療を受けながらドナーの心臓を待っているが、麗の血液は珍しく、大多数の心臓を移植することができない。
しかし、くも膜下出血で倒れ脳死判定を受けた男性ドナーの心臓が、麗に奇跡的に合致すると連絡が入る。
真知らは早速臓器の提供に向けて動き出すが、ドナーの母親が臓器提供に納得していないことが判明。真知は「禁断の方法」に手を出そうとする――。

ドナーとレシピエント、互いの思いが複雑に混じり合ってできた大きな渦は、とある男の登場によって社会問題へと発展し始める。
医師であり、これまでにも医療の現状にメスを入れてきた著者が描く「日本の心臓移植」の現実と未来。


【著者略歴】
久坂部 羊(くさかべ・よう)
1955年大阪府生まれ。医師・作家。大阪大学医学部卒業。
2003年『廃用身』で作家デビュー。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞、2015年「移植屋さん」で第8回上方落語台本優秀賞を受賞。ドラマ化されベストセラーとなった『破裂』『無痛』『神の手』の他、小説に『テロリストの処方』『介護士K』『芥川症』『怖い患者』『絵馬と脅迫状』など、新書に『日本人の死に時』『人間の死に方』『寿命が尽きる2年前』『人はどう死ぬのか』『人はどう老いるのか』『人はどう悩むのか』など、著書多数。


【目次】

内容説明

心臓病の専門病院で、適切な臓器の斡旋を行う臓器移植コーディネーターとして働く立花真知。彼女は、将来の五輪金メダリスト候補として注目を集めながらも、拡張型心筋症と診断されたフィギュアスケーター・池端麗を担当することになる。ある日、くも膜下出血で倒れ脳死判定を受けたドナーの心臓が奇跡的に麗に合致すると判明し真知らは臓器提供に向けて動き出すが、ドナーの母親はそれに納得していなかった。そこで真知は「禁断の方法」に手を出そうとする。臓器を提供する側とされる側、互いの思いが複雑に混じり合ってできた大きな渦は、とある男の出現によって社会問題へと発展していく―。医療の現状にメスを入れてきた著者が描く、日本の心臓移植の「現実」と「未来」。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。医師・作家。大阪大学医学部卒業。2003年『廃用身』で作家デビュー。2014年『悪医』で第三回日本医療小説大賞、2015年「移植屋さん」で第八回上方落語台本優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

173
久坂部 羊は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者が、フィギュアスケート選手を書くとは思いませんでした。本書は、臓器移植医療小説、問題提起作でした。臓器移植は、現時点で多くの課題を抱えていますが、クローン技術が確立しているのであれば、自ら必要な臓器をIPS細胞、遺伝子等で自ら作ることは出来ないのでしょうか❓ 本書で区切りの8,888冊目です。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-770020-62025/10/29

モルク

101
臓器移植、中でも心臓が動いている間に心臓を取り出さなければならない心臓移植がテーマ。移植する側、される側、そしてコーディネーターの苦悩を描く。「脳死が人間の死である」ことは理解している、だが家族が脳死と宣言されてもまだ温もりがあり心臓が動いていればやはり受け入れにくい。ましてや移植について家族全員の同意が必要となるとさらに難易度は上がる。本人の希望があったとしても、後々やっぱり…という後悔は残るもの。また先が見えないレシピエントの苦悩も辛い。今まで漠然としか知らなかったこと、たくさん知ることができた。2025/12/14

やも

67
ドナー側の臓器移植コーディネーターが主人公。ドナー本人、家族、ドクター。レシピエント側の妻、子、母。臓器移植に異を唱える有識者とマスコミ。臓器移植経験者。様々な立ち位置目線が出てくるが、不安や悲しみを他人の希望に変換出来る人もいれば、凶暴さに繋がってしまう人もいる。レシピエント側の家族の納得の難しさは簡単なものではない。ドナー側も素直な感謝だけでは終われないのが人間だ。日本での臓器移植は他国に比べてハードルが高いという事もはじめて知れた。臓器移植について1歩どころでなく、2歩3歩と踏み込んだ作品だと思う。2026/01/11

Ikutan

65
心臓移植は『命の横どり』なのか。『命の贈り物』なのか。心臓移植という重いテーマで、受ける側と提供する側のそれぞれの思いが描かれ、考えさせられる内容。心臓移植に望みを繋ぐレシピエント。命の温もりがまだ感じられる脳死状態のドナー候補の家族。待機患者の精神面を支えるレシピエント側移植コーディネーター。脳死患者の家族をフォローするJOTの移植コーディネーター。日本人の臓器移植への関心の低さを嘆く移植医療部門の医師たち。脳死判定時に起こる『ラザロ徴候』という反射や移植した心臓は神経に繋がれないことなど初めて知った。2025/12/07

よんよん

39
脳死は人の死と認めるか否か。日本では臓器移植を待つ患者の数に比べて、ドナーは少ない。移植によって新しく生を手にする人に対して、脳死によりドナーとなる家族の心情は割り切れないものがあろう。自分はドナーにはなりたくないけど、移植が必要になったら移植してもらいたいと思うのは、正直な気持ちだろう。私自身はドナーになってもいいと思っているし、家族が脳死と診断されたら臓器提供には同意すると思うが、それは冷たいのだろうか。2025/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22848558
  • ご注意事項

最近チェックした商品