出版社内容情報
中井英夫 小林勝 吉行淳之介 三浦哲郎 江戸川乱歩 井上光晴 高橋和巳 永井荷風 上田広 川崎長太郎 石川淳 太宰治 井伏鱒二 池波正太郎 坂口安吾 結城信一 内田百〓 高井有一 古井由吉 前田純敬 野坂昭如井上靖 浅田次郎 小沢昭一
内容説明
学徒動員、B29の本土襲来、灯火管制。暗い街を戦火が赤く照らし、若者は閉ざされた未来に鬱屈しながらも生きようともがく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃんondrums
18
自分たちが生きている、この日本で起きていたことなのだ。小説の形は取っているが、記録として読んでしまう。昭和20年に入ると、空襲が激しくなる。空襲は、大都市だけでなく、地方の一般の人々が住む場所にも行われ、一秒先には死ぬかもしれない状況が描かれる。どこか呑気な場面もあるが、ひもじく、汚く、臭く、悲惨な、とにかく辛く苦しい状況が、錚々たる大作家たちの手によって綴られる。今回の読書で、連合国側も、軍人以外の一般人を大量に殺戮したという意味では、罪があると感じた、今さらながら。そして、戦時中の人の心のさもしさよ。2020/09/06
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