出版社内容情報
ありふれた英雄譚が鮮やかに覆る。お伽噺の奇才、ニー・ヴォが紡ぐ旅の聖職者と記憶を伝える鳥の摩訶不思議な物語シリーズ続編!
内容説明
追悼の間に蝋燭が灯され、蜜蝋と万寿菊の香りが漂う夜。聖職者ティエンの死を弔う、「物語の儀式」が始まる―。誇り高きティエン。慈愛に満ちた聖職者…各々が亡き人を語っては、手にする蝋燭を吹き消していく。そんななか参列したティエンの孫の語りから浮かんだのは、高潔な故人とはかけ離れた姿だった。一本、また一本。そして、最後の蝋燭が消えた時、思いもかけないことが起きる…。2021年ヒューゴー賞中長篇部門受賞作品『塩と運命の皇后』待望の続編!
著者等紹介
ヴォ,ニー[ヴォ,ニー] [Vo,Nghi]
1981年、イリノイ州ピオリア生まれ。イノリイ大学アーバナ・シャンペーン校で政治学とメディア研究を専攻。2007年ウィスコンシン州ミルウォーキーに移住。同年、“Gift of Flight”を発表して以来、さまざまな出版物に20本近くの作品を発表。21年、『塩と運命の皇后』(The Empress of Salt and Fortune)で優れた新進ファンタジー作家に贈られるクロフォード賞を受賞。続いて同年、ヒューゴー賞の中長篇部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴィオラ
11
楽しい。前作もかなり面白かったし、これからもどんどん書いて欲しい。2冊とも割と薄いしね、みんな読むといいよ。個人的にはやっぱり「地図」が欲しくなっちゃうけどw2025/05/22
すいか
2
聖職者チーの物語の続編、翻訳が出ていたので、大喜びで購入。前作とは少しテイストが変わった印象で、「河畔の国へ」は中国の武侠ものの影響が色濃いと思ったのだけど。表題作の幻想的な幕切れには息を吞んだ。物語を記述する使命を帯びた主人公が直面するオーラルヒストリーの多面性と内在する罠とは、現代の歴史研究者にも突きつけられる課題でもある。2025/07/01
isbm
0
★★☆2025/06/08
ふむ
0
時系列がなく戸惑う。もっと他の話を読みたい。主人公の積み重ねていくものが気になる。2025/06/08