出版社内容情報
大恐慌後のアメリカ、雄大なアパラチア山脈を舞台に、新妻セリーナが我欲と支配欲に取り憑かれ、稀代の悪女へと変貌していく様を描いた迫真の文芸大作。ジェニファー・ローレンス主演の同名映画原作!
内容説明
大恐慌後のアメリカ。ノースカロライナ州の山奥で、製材会社を友人と経営するペンバートンが結婚した。新妻セリーナは美しく、天涯孤独で、謎めいたところがあった。彼女の影響で彼の周辺は少しずつ変化しはじめ、次第に強い我欲と支配欲に取り憑かれていく。渦巻く陰謀、そして殺人…。マクベス夫人をも連想させる悪女セリーナの姿を通じて、人間の業の怖ろしさを描き切った渾身の大作!
著者等紹介
ラッシュ,ロン[ラッシュ,ロン] [Rash,Ron]
1953年サウスカロライナのチェスター生まれ。アパラチア文化の研究で知られ、ウエスタン・カロライナ大学で教鞭を取っている。『セリーナ』は2009年度のペン/フォークナー賞の最終候補に選ばれ、また短編集『Burning Bright』では2010年度のフランク・オコナー国際短編賞を受賞。その他、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書と紅茶🥰
2
ノースカロライナの自然描写とそこで苛酷に生きる労働者たち、労働者を使役する経営者や投資家たち。それらの描写がすばらしく、没入感が半端ない。セリーナは経営者としてのカリスマ性があるが、流産をしてから狂ったようにブラジル進出とレイチェルとジェイコブに執着していく。親子は無事でよかったけどそのために流れた多くの血が…。2024/02/05
信兵衛
2
映画化で主役セリーナをジェニファー・ローレンスが演じたと聞いて期待したのですが・・・・。2015/07/27
ozma
1
若く美しい主人公セリーナは、製材所を営む男性と運命的な恋をして、二人は結婚する。だが不運にも流産し、子供が産めなくなってしまう。そんな時、夫がかつて付き合っていた女性との間に子供がおり、援助までしていることを知ってしまう。そこまではよくある話である。そこで、主人公がそんな夫など捨てて、見所のある子供を養子にし、自分で事業を行えば、彼女の人生は大きく開けたと思う。才色兼備な主人公だったのだから、出来たはず。それなのに、夫のかつての交際相手との子供を執拗に追いかけ、殺そうとする方にいってしまう。つまらない話。2022/11/23
ce
1
★★☆☆☆2015/07/31
スコ座り
0
なんじゃこりゃ。2015/09/02