出版社内容情報
〈雪だるま〉事件は連続殺人の様相を! 真犯人は捜査班をあざ笑うかのように先回りし、やがて魔手はハリーの身辺にも迫る…。アルコール依存症と闘いながら捜査に挑む主人公、癖のある同僚たち。警察小説の傑作。
内容説明
“雪だるま”事件は連続殺人の様相を呈していた。また、10年前に起きた警官失踪が、事件に関係していることも明らかとなる。捜査班の前には、次々と容疑者が浮かぶが、真犯人はあざ笑うかのように先回りし、やがて、その魔手は、ハリーの身辺にも迫る…。アルコール依存症と闘いながら捜査に打ち込む、陰影に富む主人公と、癖のある同僚警官たち。30カ国以上で出版されている傑作警察小説。
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェーのオスロ生まれ。ノルウェー経済大学に進学。卒業後、就職する傍ら、大学時代から始めた音楽活動も続行し、バンドを結成。しばらく仕事とバンドを両立させていたが、やがて燃え尽き症候群のような状態となり、オーストラリアへ半年逃れる。この時書いた小説(ハリー・ホーレ・シリーズの第1作で英語版タイトルは“The Bat”)が、帰国後、97年に出版されるや、「ガラスの鍵」賞を含む複数の賞を受賞、作家への道が開ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
376
下巻に入って展開が一気に加速する。こちらが小説世界に馴染んだせいであるかもしれない。ただ、オスロを舞台にした風土感にはやや乏しいような気がする。もっとも、最後にはホルメンコーレンが大いに活かされてはいる。また、それがこの作家の書くミステリーの特徴であるのか、あるいは本作に限ってのことであるのかはわからないが、作中には何人ものダミーが用意されている。私も最後のダミーには騙されてしまった。下巻の開始早々に直感したのだが、ネスボのミステリー作家としての手腕は遥かに上を言っていたことを思い知らされるはめになった。2022/12/26
ケイ
127
心臓に悪い後半の展開。ハラハラどころではない。気づくと、手を強く握りすぎて、自分の爪が手の平にくい込みそうになっていた。死にたいものに死を与えてはならない。その通り。ハリーは魅力いっぱいだし、男の子も可愛いが、ラケルはもういいんじゃないのって思う。ネスボ、いいものをたくさん書いてくれてありがとう。最後の数行まで味があって最高です。訳者さん、残らず訳してください。2021/02/07
巨峰
82
みなさんおちついて。本書でノルウェーの父親の5人に1人は子供と血縁関係にないって繰り返しかかれてるけど、日本でもDNA鑑定に持ち込まれた3人に1人の子供は父親と血縁がないんですよー。程度の差こそあれ、まあないことないんです。ラケル、君もかとは思いましたけどね。さて、この小説二転三転が凄すぎて、僕の頭ではよくはわかりませんでした。まぁハーレ警部の周りの人物が事件に関わりすぎると思ったんだけど、警部がある意味有名人物すぎて目立ってたんですね。きっと。2019/04/15
goro@the_booby
64
下巻一気読みにて読了。二転三転する展開に頭の中はグルグルかき回され手に汗握る怒涛のクライマックスまで堪能いたしました!ネスボにやられたわ。最後の雪だるまにが夢にも出てきそうだけどハリーはやる奴だ!ハリー・ホーレ惚れたわ!この後二人はどうなるの~と読まずにはいられないシリーズになるな。ネスボやるわ~。2017/03/20
キムチ
58
下巻の中ほどで「例の女」が収監される‥れれれ、残りは犯罪の心理分析かなと思いきや、ジェットコースター状態❣くるくる回って、新たな実行犯が顔を出す。寝る前に読んでいたせいもあり、もう疲労困憊。形成外科医~一流のジャーナリスト~若手刑事~イケメンドクターと仮面が剥がれまくること夥しい。「母親の売春婦的行為を正す」十字軍的活動って・・★一つ一つの行為がスプラッター的で冷静に落ち着いては読めないよ。白い雪に夥しい血。⛄の口はギザギザに・・視覚的効果は読んでいても100%2019/05/19