集英社文庫
姉妹の家〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087606010
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

バルバラは寒さも空腹も忘れ、フランシスの手記を夢中で読み続けた。自分の運命を変えることになるとも知らずに。―戦争は人を変え、人間関係も変えた。さらなる大戦の勃発。フランシスは、最愛の人ジョンと、愛するがゆえに再度別れる決心をする。一方友人の娘二人を引き取り、ドイツ人スパイを匿うことに。グレイ家の女たちに新たな緊張が走る。それは家の存続を脅かす悲劇の前ぶれだった。

著者等紹介

リンク,シャルロッテ[リンク,シャルロッテ][Link,Charlotte]
1963年、ドイツ・フランクフルト生まれ。毎年、大部な長編小説を発表しているが、すべてが100万部を超えるベストセラーとなっている。作品の総売上部数は「ドイツ国内だけで」1,500万部超、海外版権も十数カ国に売れており、現在ドイツ若手作家の実力・人気ともにナンバー1。夫とともにフランクフルト近郊在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Betty

31
現在の雪に閉ざされたドイツ夫婦。激動の大戦を生きる姉妹。まず、どちらの人物も好感が持てません!ドイツ夫婦は冷え冷えの夫婦関係で歩み寄りも感じない。手記の姉妹、特に姉のフランシスサラリと発する言動に背筋が凍りつく。どちらの女性も自己中なのです。ですが読み出したら読まずにはいられない文章の強さ。現在に至る展開が知りたくて一気読みでした。今後も注目したい作家さんです2017/04/29

22
手記に何が書いてあるかと読み進めましたよ、ふ〜。ちと疲れました(^^;2022/08/14

TOMIKA306

14
再読。フランシスはウエストヒルに落ち着くが、人間関係が賑やかになってくる。一方、現代のパートも事件が起きる。上手くいかない姉妹関係の結末は辛い。いつもおどおどしていたローラの未来は少し明るい。 あぁ、こう言う展開だったなぁと思いながら再読したけど、面白い。数年後また読むかな〜。2024/07/06

bapaksejahtera

13
破竹の勢いのドイツ軍はギリシャやノルウェイ等各国に攻め込むが、ロシアに侵入後は停滞を開始。英国を爆撃するがその抵抗に難渋する。フランシスの手記は、その中で銃後の女性達其々の性格に応じた複雑なせめぎ合いを描写する。物語はこの点で上巻同様の調子だが、物語は最終盤に至りミステリーの色合いをやや覗わせた。心弱くおどおど人生を過ごしてきた70歳のローラが、クリスマス休暇にドイツ人夫婦に家を貸す。豪雪で閉じ込められた彼らに発見されやしないかと危惧していた手記の結末は如何。老女が最後に成長を見せるのも読者へのご褒美か。2025/10/16

あら

12
ハーレクインロマンスと勘違いそうな表紙だが、個性の強い姉妹(気丈な姉とか弱く美しい妹)のどぎついドラマ。婦人参政権運動にのめり込む兄の恋人に影響され求婚をすぐ受けずにロンドンに自分を試しに行く姉、気落ちした求婚者は妹にプロポーズし結婚。姉は妹に飽きた相手と隠れて不倫。時代はヒトラーが台頭し普通の人々はトラウマを抱え人生を狂わされていく。そんな中主人公の姉はめっちゃ強い。判断力も決断力も行動力や勇気もある。虚勢を張ってでも強くありたい女を尊敬するし可愛いと思う男性からめっちゃモテる。私は苦手。2025/08/03

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