集英社文庫
グレースと公爵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 199p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087604290
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

フランス革命。パリに住む王党派の美しい英国貴婦人グレース・エリオットの人生は波乱にとんだものだった。ギロチンの刃に脅かされながら困難な局面を幾度もその機転と度胸で切り抜ける。人権宣言の光は恐怖政治の闇を伴い、彼女には革命の闇の部分が良く見えた。優柔不断でルイ16世の従兄弟でもあるオルレアン公。かつて愛した彼に王の助命を懇願する。やがて彼女もスパイの嫌疑で投獄され…。

著者等紹介

エリオット,グレース[エリオット,グレース][Elliott,Grace]
1755年ごろ、スコットランドの旧家に生まれる。フランスで教育を受けた後、サー・ジョン・エリオットと結婚するが、すぐに離婚。後のジョージ4世、プリンス・オブ・ウェールズの愛人となり、一女をもうける。その後、オルレアン公に見初められ、1766年、フランスに渡る。二人の関係は仏革命勃発時に終局を迎えるが、その後も政治的立場の相違にもかかわらず、深い友情で結ばれた
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dominique

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女性らしく流麗で行き届いた文章ながら迫真の筆致。当時の貴族階級の生活描写も興味深いが、階級に関係なく次々に人々が断頭台に散っていく革命の現実に言葉もない。エリック・ロメールの序文は彼の映画そのものとは微妙にズレているのではと思うが、これを原作にああいう映画に仕上げたのはなかなかの凄腕では。

kei

0
オルレアン公の愛人だった女性の回想録。 日本語で読める希少な一次資料だと思う。 回想録はその信憑性を懐疑的に論じられる類の書き物のようだが、 このグレース・エリオットの回想録は、歴史家として高名な アンドレ・カストロ氏が参考資料として採用していることから、 信頼に足ると評価されているようだ。 実際読んでみると、完結な文章ではあるが革命期の恐々たる様子が 生々しく伝わってくる。 また、当時の貴族の日常生活、たとえば 朝から客人が(おそらく前触れもなく)やって来ることが普通であり、 家主2012/02/08

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