出版社内容情報
恋する男女の駆け込み寺は、江戸を騒がす大泥棒だった!? 昼は遊び人の次郎吉、夜は義賊の“鼠”。懸命に生きる町人の幸せを守るため、今宵も江戸を駆け巡る。活劇と人情に胸震わす、シリーズ第11弾。
内容説明
大店“舟木屋”の娘を助けた徳山は、断りきれなかったお礼の歓待を受けた夜、妻の下へ戻ってこなかった。心配した妻のすがは、同じ道場に通う小袖を訪ねる。事情を訊いた小袖と次郎吉が共に“舟木屋”へ行くと、戸が閉っていた。たまたま勝手口から出て来た医者の千草から、娘が毒を飲んだと言われ、ことのあらましを訊くことに…。遊び人で鼠小僧の次郎吉は複雑な恋心を解き明かせるのか!?大人気痛快時代小説、第11弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「鼠シリーズ」第十一巻。「鼠、恋路の闇を照らす」表紙絵が米原広之進さまですね。ドラマから逆輸入されたとは思えない活躍(?)ぶりですよね。今巻も小袖に助けられる場面が多々😄旗本の三男だから、小袖と夫婦になる道もあり(笑)?一方次郎吉と千草先生は進展してるような、そうでもないような。千草先生は絶対鼠小僧の正体、気付いていますよね。2024/03/16
オノなコマキ
6
11巻目、既刊の最新(といってもすでに数年…)。今回は人様の恋路に関する話が多く、次郎吉ファンとしては千草さんとの恋路はどこいってん?と若干やきもき。助けてもらった相手に懸想して、しかも既婚者だから?娘のためにあらぬ濡れ衣を着せて責任を取らせて?そのために奥さんに離縁と自害を求めるって!?何を阿保なこと言うてけつかんねん!?(▼皿▼メ)ノ 昔の金持ちはやることが狂っているわー。そこをちゃーんと?人助けの鼠様の活躍!次郎吉&千草さん、そして小袖ちゃんの行く末が気になって仕方がないので、早く新刊出して下さい!2022/10/13
titilogy1739
6
広之進さまがたくさん出てきてうれしい。小袖は本当強い!2021/04/19
あずとも
6
好きなシリーズ。展開も早くさくさくっと読める6編の話。様々な問題を抱えている小藩や大店と平和を象徴するような町人の気楽さが対照的で面白い。2020/12/26
moo
5
いつにも増してサックサク。タッキーへの脳内変換も相変わらず。2022/04/03
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- 和書
- 待ち遠しい 毎日文庫