内容説明
「バイエルンの薔薇」と呼ばれ「ハプスブルクの黄昏」に倒れるまで激動の時代をかけぬけた“シシー”エリザベート。放浪、孤高、波瀾、気品、ロマン、悲劇、愛と死。オーストリア帝国の最後の光芒の中に生きた、類まれな女性の生涯にビジュアルに迫ります。興味深いエピソードや詩人としての皇妃の作品も数多く収録し、資料的価値もそなえた絶好のガイドブック。あなたは本当の“シシー”を知っていますか。
目次
輝かしい軌跡を求めて(バイエルンの公女;若き皇帝夫妻;ハンガリー王妃として;美人皇妃ウジェニーとエリザベート;夢想王ルートヴィヒ二世;旅の明け暮れ;音楽とのかかわり ほか)
解説・エピソード編(本編の補足記事37本)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らじこ
31
バイエルンの公女として産まれオーストリアへと嫁いで皇妃となった女性の一生涯が描かれているが、たいへん面白かった。マリー・ヴァレリーがお気に入りだったのだろうけれど、フランツ・ヨーゼフとの関係も良好で、エリザベートを通してフランツ・ヨーゼフが好きになった。狭いなかに押し込まれないよう、退屈に押し潰されないように世界を船旅する彼女はすごくアグレッシブだと思う。彼女の人生の一部一部を垣間見ながら1853年代から1908年代の文化、雰囲気などに触れられたのもとてもよかった。この本は図録が充実していたのがよかった。2016/03/27
圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中
3
結婚からその死まできれいにまとまっているけれど、文庫本1冊なのでもっとその時代や彼女の家族も含めて深く知りたくなりました。巻末の年表も細かくて親切。この本を読んだ限りでは正直マリー・アントワネットやアレクサンドラと比べて相当恵まれている・羨ましく見えて仕方ないです。2011/08/06
kaguyam
2
なんて自由な人なんでしょう。賛否両論あるはずですね。 彼女の孤独は、誰でも持つものだけど美しさ故に際立つ。2014/07/20
luella
2
なんとなく古めかしい訳文が小気味よく、すらすらと読めた。テーマごとにまとめられているため時系列がやや前後するのがまどろっこしいものの、シシィの人となりを知る入門書としては満足。2010/09/30
のりひろ
1
以前ウィーンを訪れた後に興味を持って購入した本であったけれど、読み通すことはできず。このたび3月にハンガリーを訪れたことによって再度手にとってみたもの。 どこの国であっても、現代の王室とそのメンバーのあり方としては受け入れられないであろうから、伝説となっているのだろうか。今までスルーしていただけれど、ぜひバレエ:メイヤーリングを観てみたい。2013/04/28
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