感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろり - しろくろりちよ
4
まさに、古典。嵐が丘を女中ネリーが語る。嵐が丘に拾われたヒースクリフと一緒に育ったキャサリンはお互いが「魂の半分」というほど愛し合っていめけれど、キャサリンは金持ちの息子エドガーと結婚してしまう。復讐を誓いヒースクリフはエドガーの妹と騙し結婚して嵐が丘に留まり、兄とキャサリンの夫の死を待って嵐が丘を自分のものにする。キャサリンは死と引き換えに生まれた二代目キャサリンと暮らしながら、ヒースクリフはあくまで初代キャサリンを忘れることができない…。我儘でどうしようもない、愛すべき人たち。2011/02/09
2兵
3
古典的名作とされているそうだが、登場人物が軒並み我が強くて、読んでいてイライラさせられたし、誰にも感情移入できなかった。閉ざされた世界で己のエゴをぶつけ合う人間たち、と書くと、まるで現代のSNSみたいだが、そういう意味では人間の本質を描いた小説と言える…のかも。ただ、キャサリン(母)がネリーに対して、ヒースクリフへの想いをぶちまける有名なパートは、なかなか熱かったし、幼少期キャシー(娘)の天真爛漫さは、この殺伐とした物語の数少ない癒しだった。ジャンルとしては悲劇とされているそうだが、ヒースクリフにとっては2024/09/25
Ric
3
人の愛し方を間違ってはいないか?嵐が丘をめぐる愛の物語は、最初から最後まで暗く、冷たかった。 私のお気に入りはヘアトンだ。ヒースクリフのヘアトンへ愛情は、心が痛んだ。しかしヘアトンとヒースクリフは、お互い同じ思いをしていた。だからヘアトンはヒースクリフを愛せたのだ。2009/10/22
タラ
2
登場人物たちが全員、感情むき出しで、でもみんな情熱的でまっすぐに生きてて。 そういうところが魅力的です。残酷さの中の愛、そこに惹かれてどろっとしてるのに最後まで読んじゃうんですよね。私が一番大好きな本です。2013/06/10
Akikot
2
キャラクターそれぞれの激しさに、読んでる私が酔っ払ってしまう。一見まともに見えるネリーやロクウッド氏も相当な人物だ、あの人たちと付き合えるなんて。2009/06/10