内容説明
僧侶でありながら寺に住まず、経をよまず、弟子をとらず。妻子もなく孤独な詩作三昧の暮らしぶり。野山で庶民の子らと手毬つき、かくれんぼ。一所不住、随処作主、禅僧として最高の行雲流水を生きた良寛。木崎、分水・出雲崎、備中玉島、京都、寺泊、和島村。良寛和尚のゆかりの地を歩き、愛と反骨の人生をたどる水上勉のほろつき文学紀行。
目次
哀しき娘たち―木崎
石が語るもの―木崎
娘らの里へ―分水町
名主の息子―出雲崎
一本の杖―玉島
父以南の入水―京都
越後に還る―郷本
山上の庵―五合庵
杉木立の小舎―乙子神社
詩人たちの里―野積
墨書で乞食す―分水町
遷化の地―和島村
一枚の紅葉―隆泉寺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちも
14
僧侶でありながら、寺に住まず、経を読まず、弟子をとらず、妻子もなく、詩作三昧。そういった生活になぜ至ったかを、時代背景、家族関係、生い立ちを執拗に探った執念の作。さすが元寺棲みの坊主だっただけあって、僧堂での生活心理を実感をもって語る。青年から壮年の間の良寛に迫っていて興味深かった。最近、出雲崎や良寛が暮らしたあたりを旅したのだけど、その情景がありありと浮かんで楽しい読書だった。著者がタバコを吸いながら雪原を歩くシーンなど、ナルシストぶりを発揮した写真がチョイチョイででてくるのが残念だった。2018/09/19
Hiroki Nishizumi
3
良寛に限らず著名人を持ち上げる本が多いなか、疑問や批評も加えたうえで良寛について考えている。水上勉の思考の深さに感じいるばかりだ。2020/04/16
半べえ (やればできる子)
0
★★★★2013/11/09
Manabu Taira
0
NHKの番組の延長のせいか、イマイチでした。もうちょっと、良寛の確信に触れて欲しかったです。この本のあたがきに、「歩くということは、考えることだという、このあたり前のことが、よくわかった。人は歩く。考えずに歩く、といっても、じつは何かを考えて歩いている。」と、著者の水上さんが書いていました。何か、人生を歩んでいるみたいで・・・。2013/03/03




