内容説明
子供の心で感じている死と生の、原始的なイメージが伊藤比呂美の詩の基底をなしているように思える。土地、血、性…に生と死をみつめ女性詩人の旗手が謳う感動の詩集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
4
彼女の詩は生理的に受け付けない部類のもの。それでも偶に読んでしまうのは怖いもの見たさか。2012/10/06
kana0202
1
土地の証人としての植物、死がそこに埋まっていて、都会に生きる人々も時にそういったものに触れる。2021/11/30
Chocolatcorne
0
思春期後半の、精神の軸になった詩集。激しい性欲、自己否定に翻弄され、血まみれになりながら自分に世界に刃を突き付ける。欲望も絶望もありのまま静かに自分のものにしていく、そんな生き方を学びました。今でも大好きです。
ヤスミン
0
伊藤比呂美という人は観察する人だ。彼女は何処まで見えて何処まで感じることが出来るのだろうか。「生きた男の一部分」は圧巻だ。口語体のみからなるその詩の内容は不気味だが興味深く、この人の視点、考え方に圧倒させられること間違いなし。全体的にはセックス、性について奥目もなく書かれている。2010/09/15
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