内容説明
江戸3百年の担い手であり、日本の近代化の端緒を開いたのは、商人たちだった。幕末の武士たちが俸禄をもらうだけの高等遊民だったのにくらべ、商人たちは質素検約を第一として、実によく働いた。彼らの努力があればこそ、明治以後の発展があり、現在の企業の出発点があった。その商業史を実際にくり広げてきたのが、近江商人である。主人公・本田屋佐吉のひたむきな商人道を縦糸に、近江商人の生きざまを描く。
江戸3百年の担い手であり、日本の近代化の端緒を開いたのは、商人たちだった。幕末の武士たちが俸禄をもらうだけの高等遊民だったのにくらべ、商人たちは質素検約を第一として、実によく働いた。彼らの努力があればこそ、明治以後の発展があり、現在の企業の出発点があった。その商業史を実際にくり広げてきたのが、近江商人である。主人公・本田屋佐吉のひたむきな商人道を縦糸に、近江商人の生きざまを描く。