出版社内容情報
蟹瀬 誠一[カニセ セイイチ]
著・文・その他
内容説明
長男はつらいよ!?実家とお墓、相続、介護、終活…、60歳を越えた長男の気持ちをわかってほしい。国際ジャーナリスト、キャスターの著者が描く共感たっぷりの体験的エッセイ。
目次
プロローグ 長男の最後のお仕事(長男にあるふたつの終活;元祖イクメンの長男 ほか)
第1章 長男は損か得か(親が最後に頼るのは長男;調査でもわかる親の本音 ほか)
第2章 長男の親戚付き合い(長男は父親の代理?;長男は親戚の稼ぎ頭という宿命 ほか)
第3章 相続、お墓、介護と長男のお仕事は続く(相続は「争続」って本当?;相続争いはお金持ちだけの話ではない ほか)
第4章 長男が考える終活(長男には親と自分の終活がある;早めに始める長男の終活 ほか)
著者等紹介
蟹瀬誠一[カニセセイイチ]
1950年、石川県生まれ。長男。上智大学文学部新聞学科卒業後、米AP通信社記者、仏AFP通信社記者、米『TIME』誌特派員を経て、91年にTBS『報道特集』キャスターとして日本のテレビ報道界に転身。カンボジアに小学校を建設するボランティア活動や環境NPO理事としても活躍。2004年から明治大学文学部教授、2008年から同大学国際日本学部長を務める。現在は同大学国際日本学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうじぃ
5
改めて何をするのが必要なのかということを認識した書でした。2018/08/16
Humbaba
5
長男であるかどうかというのは、単に生まれた順番でしかない。自分が選んだものではなくてたまたま長男として生まれたというだけである。しかし、長男であるということは、それだけ周囲からのプレッシャーを受けることとなる。時間や金銭的な面だけで考えればマイナスの方が大きいが、それを当然のものとして受け入れ、そしてある種の達成感を得る。2015/11/30
葉
0
長男には自分自身の終活と両親の老後、介護や死別の後始末(2人称終活)の2人ある。企業に蓄積された知識という財産をいかに後継者にうまく受け継いでいくかというナレッジの継承はビジネスだけでなく個人の家庭でも必要とされている。スイス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、タイ、インド、モナコ、スウェーデン、ロシアは相続税ゼロである。2035年には3人に1人が高齢者となり、老老介護、息子介護の問題が浮き堀りになる。人生を最後まで共にするだろう妻との「情報共有」は充実した老後のためには必須である。2015/11/04