そして私たちの物語は世界の物語の一部となる―インド北東部女性作家アンソロジー

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そして私たちの物語は世界の物語の一部となる―インド北東部女性作家アンソロジー

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336074416
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとりもどし、自分たちの物語を語りはじめる。

目次

ナガランド州からの文学作品(丘に家が生えるところ(エミセンラ・ジャミール)
語り部(エミセンラ・ジャミール) ほか)
アルナチャル・プラデーシュ州からの文学作品(夜と私(ネリー・N.マンプーン)
消された炎(レキ・スンゴン) ほか)
ミゾラム州からの文学作品(書くこと(バビー・レミ)
まだ見ぬ肖像画(シンディ・ゾタンプイ・トゥラウ))
マニプール州からの文学作品(台所仕事(チョンタム・ジャミニ・デヴィ)
夫の子(ハオバム・サティヤバティ) ほか)

著者等紹介

ブタリア,ウルワシ[ブタリア,ウルワシ] [Butalia,Urvashi]
インドを代表する女性知識人として国内外で知られる。デリー大学で英文学、ロンドン大学で南アジア研究の修士号を取得。英セイジ社に編集者として勤務した後、インドに帰国。1975年世界女性年や1977年のインドの民主化運動で女性運動に関わり、1983年にインド初のフェミニスト出版社、カーリー出版を設立。デリー大学など複数の大学で教鞭を執るほか、講演やメディアでの活動を続けている。著書『沈黙の向こう側』(1998年、邦訳明石書店)が多数の言語に翻訳され各国の賞を受賞。2011年、インドの国民栄誉賞であるパドマ・シュリー賞を受賞

中村唯[ナカムラユイ]
笹川平和財団アジア・イスラム事業グループ主任研究員。タイの新聞社、国際交流基金バンコク日本文化センター勤務などを得て、財団、シンクタンク、国際協力機構(JICA)にて、南アジアの地域開発や人材育成に関わり、2015年9月から現職。インパール平和資料館、インド北東部視聴覚アーカイブの設立など、インド北東部を中心にインド事業を担当。タイ国立カセサート大学、英サセックス大学開発所修了。インドの社会起業家、ジェンダーや女性支援に関するエッセイや論文など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

36
日本を彷彿させるようなアンソロジー。生と死と愛...別れも暗示するようなこの季節がインドにもあるのかと感じ、読み進め最後は落涙した「四月の桜」。アルナチャル・ブラディース州からの言葉が、語りが鮮明に届いた感を持った3作品、最後のシーンが気に入った「森の精霊」と、歩くほど生きる実感が湧いてきたという言葉が印象的な「亡霊の歯科医」、不条理さに言葉を失う「闇に葬られし声の中で」も。マニプール州からの7作品も印象的。クスっと笑える「台所仕事」、深い愛情を感じた「夫の子」緊迫感が伝わってくる「夜明けの大禍時」等。2024/03/27

tom

23
北東インドの小説集。周囲をバングラディシュなどに囲まれ、インド本体からは辺境の地。図書館の新着案内をみて、書名が気になり借りて来た。書中に、ミゾラム州の有名なことわざとして、「カニの肉は肉じゃない。女の言葉は言葉じゃない」が挙げられている。女たちに対する社会的位置付けの象徴のような言葉のある世界。それでも書きたいという欲求があり、そこで生まれた短編集。ただし、小説として気になったのは「赦す力」くらいか。短編小説というよりも、むしろ生活記録という雰囲気の文章。その分、生々しい、抑えた怒りが見えて来る。2023/08/23

taku

14
嬉しい企画だ。インド北東部を読む一冊。世界に溢れる物語を僅かしか知らない私が、彼女たちの物語を知る。ふとした出会いがもたらしてくれる悦び。歴史、地域の紹介では見えてこない人々の姿、届いてこない声が集められた。痛ましい話も多いが希望のある話もあり、短編小説のほかインタビューや詩も選ばれている。多様な民族と文化が混在する地域から聞こえる確かな声、第二集を期待してみたくなる内容だった。2023/08/19

kibita

13
飛び地のようなインド北東部・女性作家達のアンソロジー。今迄インド人といえば、アーリア系の相貌しか思い浮かばなかったが、ナガ族の写真を見たらモンゴロイドだった。州によって部族も習慣も異なるからか、作風が変わるのが興味深いが、底を流れるものは同じ。ナガランド州からの「四月の桜」が簡潔だがストレートで良かった。村に来た日本人将校との愛。フェミニズム作品が多い。書くこと、そして伝えることは心の解放。2023/10/02

Inzaghico

10
巻末の「インド北東部、記憶と記録」で「本書はフェミニズム文学である」とあるが、その枠を超えて、今のインドを伝える女性作家による文学だ、というほうが正しいだろう。父系社会で生きることの意味、抑圧された少数民族の静かな抵抗、第二次世界大戦の記憶、連綿と口伝で受け継がれる風習と伝統、現在のインド北東部で女性として生きることの覚悟など、今まで知らなかった、それでいてどこか懐かしいような、自分でも知っていたような奥深いなにかが揺り起こされる。2023/07/12

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