内容説明
「全弁連」(全日本弁護士連合会)の会長選で、有力候補の選挙対策委員長を務める北見史郎。正義漢だが野望に満ち、いつかは自分が会長に、と心に期している。選挙戦は熾烈を極め、ついに変死事件まで発生。暗躍しているのは―エリート検事の若宮?!少年時代からの宿敵、北見と若宮の対決を軸に、弁護士の実態、法曹界の内幕を、驚くべき気迫で描いた傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
11
リアルな世界でこういうことがホンマにあるのか知らんけど、初めて見た題材。「全弁連(日弁連のパロディかね?)」の会長選挙をめぐってのアレコレ舞台裏。大金が動くわ、死傷者も出るわ、女性スキャンダルも暴露されるわの大騒動。弁護士さんもやっぱ人間なんやね〜(^^;;ミステリー目線で追っていくと「もしかして永遠のライバル、北見弁護士と若宮検事って腹違いの兄弟!?」とか予想したものの、大ハズレ。途中、過労死問題がクロスしてくるが、会長選絡みの事件共々、すっきりしない終わり方。モヤモヤ〜。2015/11/12
みりん。
1
全国弁護士連盟(架空)の会長選をめぐって対立候補とそのフォロワーの単純な話かと思いきや、実は法曹界・政界がからむ政治的意図によって動かされていく。あくまで創作なんだろうけど、確かにあの団体の左利きの匂いがするわけで。構造的には新鮮な感じがしないのは、初版はが1994年だからか。2015/01/04
NAKKA
0
★★★★☆ 思っていた内容と違った・・・けど、面白かった~ 2012/04/10
bondo
0
長編でしたが、尻すぼみ事件解決もなされぬまま、簡単に不倫関係が発生するのには閉口しました。2011/11/05