内容説明
満員の後楽園球場。巨人の劇的サヨナラ・ホームランで興奮の坩堝の中で、1人の老人が絞殺されていた!12日後、マニラで日本人が絞殺され、続いて…無関係に見えた殺人事件が、1本の線で結ばれていたとしたら―。十津川警部の推理が見事に立証されてゆく、傑作ミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
63
前半はトラベルミステリーではない、西村京太郎氏の心理小説の短編5作品を読む事が出来る。何でもない普通の人の普段の生活の中に潜むサスペンス、西村京太郎氏はこの様なストーリーを描くのがとても巧みだと思う。後半は十津川、亀井他いつもの捜査班が活躍する警察小説4短編。こちらも大きなトリックが在る訳ではなく、ちょっとした心理の矛盾や逆に合理性などから、意外な結末を導きだしている。物語り始まりから自然に興味を持たされ、スッとその世界に引き込まれる、構成と筆力の高さを判断するには、短編が最適だと分からせてくれる。2016/08/03
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
1
1997年 7月25日 初版2015/06/11
kenkou51
0
短編9作品(海辺の悲劇、三億円の悪夢、知らない町で、危険な伴侶、超速球150キロの殺人、白いスキャンダル、戦慄のライフル、白い罠、死者に捧げる殺人)前半部5作が面白い。十津川はでてこないが、文章がリズミカルでテンポがよく読者をあきさせない。海辺の悲劇の冒頭部の引き込み方や危険な伴侶の釈然としない終わり方など読んだ後も強く記憶に残ってしまう。2013/11/16
鑑真@本の虫
0
西村京太郎ためし読み。ちょっと肌に合わないな。2010/01/01