内容説明
「カジノの金庫を狙って欲しいの」鳶色の目、ブルーネットの髪のジュリーが話をもちかける。元外人部隊、インドシナ帰りのブイブイは、海辺のカジノに隠された黄金の仏像を奪う計画に加担した。仲間は五人、慎重に練られた計画に無理はないように思えたが…1957年、大戦の記憶いまだ消えないパリを舞台に繰りひろげられるハードボイルド長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
11
あとがきにフランス任侠小説と書いてあった。なるほど、わかりやすい。任侠は日本の専売特許のように思えるけど、どこの国にだって男と男の固い絆で結ばれた仲間ってのがいるのは当然のこと。まして戦友ならばなおさらのこと。本書は、人は大量に殺すし宝石は盗むしで決して正しい生き方をしているわけではないのだけど、でもなんかこの生き方を肯定したくなる魅力がある。要塞のようなカジノの奥の金庫に眠っている黄金の仏像を強奪。しかし大切な人を連れ去られ取り戻すために仲間が次々に犠牲になっていく。裏切り者の粛清の場面も→2024/10/03
竜
0
こうしたギャングものとしては標準的なストーリーかもしれないけど、昔好きで良く読んだジャンルだけに懐かしく楽しく読めた。 2014/09/02