内容説明
今日も珍妙な事件探索に江戸の町を奔走する徳川竜之助。ある日出会った浪人と意気投合。この男、某藩の若さまで堅苦しい武家の決まりに嫌気がさし、影武者を藩邸に残し庶民の生活を味わいたく浪人に身をやつしたのだという。ところが、影武者が何者かに殺害される。そんな折、「人斬り半次郎」の異名をとる薩摩示現流の遣い手中村半次郎が、風鳴の剣を打ち破らんと動き出す…大好評シリーズ第九弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
44
シリーズ9作目は、4話の連作どれもが面白かった。なかでも、某藩の跡継ぎが、自分に似た浪人を影武者にして市井で浪人として長屋暮らしを始め、竜之助と意気投合する。そんなとき影武者が不可解な死を遂げる「世継ぎと浪人」がよかった。一方、柳生全九郎との対決では衝撃の結末が待っていた。このシリーズ最大の驚きで、即次作へ。2024/12/03
ベルるるる
19
ショック!悲しい。竜之助がいい人過ぎて、余計に哀れ。子供だろうが、あやつられていようが、関係ない。全九郎がきらいだ~!!!2016/08/07
国士舘大学そっくりおじさん・寺
18
冒頭から中村半次郎登場。今回いよいよ竜之助と対決かと思いきや、対決したのは津久田亮四郎…しかし竜之助の身に降り懸かる不運。そして気付くお寅。なんだかんだと読み進めるのが楽しみなシリーズである。俺、雲海さんが好きだなぁ。2013/06/03
ひかつば@呑ん読会堪能中
10
タイトルにこんな展開があったとは! 今後どうなるのかすぐに続きが読みたい。 2012/03/13
ひっと
9
そういう運命が待ち構えていましたか。龍之介は強くて潔いね。 2015/08/16