内容説明
雪の降りしきる北の街の子供部屋での体験、高校時代に遭遇したケルアックの『路上』。東君平さんが僕にそっと囁いた言葉。そして東京の雑踏を見つめる僕―孤独を友としてきた心の軌跡を、自画像を描くようにつづる。
目次
存在証明
一本の電話
いかにして孤独を得るか?
大道芸人の憂鬱
ガラスの天井
時間という尺度
神の不在
生まれるのが遅すぎた世代
寿命について
「しんゆう」について〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
7
当時文庫の新刊を「ジャケ買い」したのでエッセイ集とは知らなかった。何かの連載なのかと思ったら書き下ろしなのかな。ファンにはたまらないのかもしれないが、あまり響かなかったなぁ。勝手に辻邦生の子供かと思っていたので違うのを初めて知った。中学の時?坊主頭で柔道部とは、想像がつかない…2016/12/28
里馬
4
小説かと思ったらエッセイ集。「人間塾」参加したかったなー!2011/02/26
ちゃこ
3
辻さんをテレビのコメンテーターで見て、どんな方なのか興味がわき、著書を色々と読んでみています。本書は若い頃の話が中心です。人に対して、本当に優しい、きちんと向き合う方なんだなぁとの印象でした。 また、孤独でないと創作はできないという言葉は胸に響きました。私は、人はみな、創作者だと考えているので(人生を作り出す創作者)、そういった意味では、どんな人でも孤独を大切にし、自分と向き合わないと本当の人生を歩んでいることにならないのどと改めて感じさせてくれました。適度な孤独をこれからも大切にしたいです。2017/12/07
tomok
1
自分の人生のバイブル。色々な事に迷ったり、悩んだりすると読みたくなる本。2011/08/27
Miku Abe
1
初めて読んだ辻さんのエッセイ。感受性が豊かで、考え方も面白い。2013/06/24