感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
25
瀬戸内寂聴さんの本は、現代人が忘れかけている心を思い出させてくれる。行、業、因縁など様々な仏教の教えを優しく諭してくれる。人は何のために生きるのか?生きるとはどういうことか?昨今、物質的には豊になったが精神的に貧しい日本人がおおい。(最近は格差が拡大し物質的にも貧しい人が増えてきている事はゆゆしい事である)本来、仏教というものは古来より弱い人の心を救い、支えてきた教えに相違ない。仏教を毛嫌いするのではなく、法句教などの仏教の教えを心のともしびとして、現代を乗り切っていくことも必要なのではないだろうか。2011/10/10
やぎママ
5
今年9月の定演で、寂聴さんの詩を基に作られた「ある真夜中に」という組曲を歌うことになり、その一節が掲載されているこの文庫本を手にとった~1曲目の「愛から悩みが生まれ」の歌詞は法句経の211~212節からの引用~愛から悩みや恐れが生まれるから、愛する人をつくるのはおやめなさい、愛する人を失うのは不幸であり、愛する人がいなければ悩みは生まれない(それでも人は人を愛し、悩み、苦しむ)~そこに法句経や寂聴さんの言葉が寄り添い、励まし、支えになる~ありがたい教えが寂聴さんの言葉を通じて「生きる知恵」が確かにあった。2024/03/16
チャーコ
0
わかりやすかったです。 短い詩を身の回りで起こる出来事に絡めて解釈されています。 物語も交えられ、釈尊とはこういうお方だったのかと興味深かったです。 全てにおいて賛同できるということでもなく少しお弟子さんが可哀想に思えるシーンもありました。 2024/04/16