感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
7
再読。本書は『今昔物語集』を題材にして、女性の目で再編した小説集である。男性視点の原書に対して、「『人間は自由なものとして生まれている』とする人権の思想で」見直されたものである。その姿勢は「天竺の巻」と「震旦の巻」ではそれほど目立たないが、「本朝の巻」で女人の人生が男性によって大きく左右される話が続くと、さすがに作者の意図が働いていると気づく。女性だからこそ書ける視点から女の悲哀や苦しみを静かに描きながら、秘かに声援を送ってくれている。もうひとつの『今昔物語集』を味わうことができた。 2017/09/21
U-G.Kintoki
0
「女性」をフィーチャーした今昔物語集の二次創作って感じ?文章は雰囲気を損なわずかつ読みやすい文章が良い。そして何よりエロい(笑)2013/08/06