集英社文庫
桜よ―「花見の作法」から「木のこころ」まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087476699
  • NDC分類 627.7
  • Cコード C0195

内容説明

人が桜を愛でるのはわずか5日ばかりのこと。桜をこよなく愛する、京都の三代目桜守・佐野藤右衛門は、残りの360日も全国各地の桜に会いに出かけ、病んだ桜の手当てをし、貴重な品種の「跡継ぎ」を自分の桜畑で育てている。木のこころのわかる桜守が、全国の名桜のもとで語る桜への思い。人間と自然との、共生の道。瀬戸内寂聴による序文「陽気な桜守」、安達瞳子との対談「桜に魅せられし人生」収録。

目次

春(京都・洛西「桜畑」;京都・祇園「枝垂桜」 ほか)
夏(京都・長岡京「暁天桜」;フランス・パリ「日本庭園の桜」 ほか)
秋(京北・常照皇寺「九重桜」;「京の桜」秋めぐり ほか)
冬(金沢・兼六園「冬桜」;京都・祇園 雪の「枝垂桜」 ほか)

著者等紹介

佐野藤右衛門[サノトウエモン]
1928年、京都市生。天保3年創業の「植藤造園」16代目。祖父の代からの「桜守」を継ぐ。京都府立農林学校卒。欧米で日本庭園を手がけた功績で97年、ユネスコのピカソ・メダルを贈られる。勲五等双光旭日章受章
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感想・レビュー

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てくてく

3
京都の三代目桜守佐野藤右衛門の対談集など。数十年後をみなければならない桜の植え付け、花を咲かした後の桜の手入れが大事であること、地方の櫻に注目されることで観光を盛り上げようとすると、それによって根本が痛むなどの桜虐待のようなことが生じてしまうこと、ヤマザクラとソメイヨシノの違いなど、学ぶことが多かった。2016/02/08

オレンジ。

1
京都在住の桜守の佐野さんの言葉は奥深い。本当に桜を愛しているからこその毒舌ぶりがおかしい。桜に対して下手なことをしたらボロクソに怒られそうです。2010/02/09

はるゆき

0
桜がすっかり散った頃に読んでちょうどよかつたかもしれない。2014/05/18

玉媛

0
春になると読みたくなる1冊。この本を読んでから、花の時期にだけ桜を愛でるのではなく、夏の青葉から冬の枝桜まで1年を通じて桜のいのちの営みを観察するようになりました。

pippi

0
京都の三代目桜守・佐野藤右衛門(1928年生まれ)への聞き書。桜をとおした現代批判書ともなっている。実生する日本自生の桜は、山桜、彼岸桜、大島桜の三種。なのに明治初期に生まれた染井吉野という接ぎ木でしか育たない寿命百年ほどの個性のない木が桜の80%を占めていると嘆く。日本全国それぞれの土地のさまざまな自然環境のもとで四季それぞれに生きている桜の豊かな話。自分だけの桜を見つけ、春の花だけでなく、夏秋冬の姿も感じ、毎年毎年そのうつりかわりを見続けていきたいものだ。2013/03/28

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