内容説明
冴えない新人作家の津村は、ある殺人事件がきっかけで、一躍売れっ子になる。犯人は人気作家のMか?!だが、彼には強固なアリバイが…。興味深い文壇の内幕を描きつつ、精緻なアリバイ・トリックや斬新なひねりを駆使して、驚愕の結末へ―!「推理小説を読む楽しみは巧妙に欺かれるところにある」と明言する著者が、幾重にも“罠”を仕掛け、「合理性と技巧性の間の綱渡り」を試みた、本格推理の名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
3
★★★☆☆:殺人容疑をかけられた新人作家の津村。容疑を晴らすべく自らの身に起こったことや推理を描いた作品が大当たりする。一方、警察でも地道な聞き込みや捜査が進められる。両者の視点で物語りは進み、最終的に真犯人へと迫った、と思いきやまさかのドンデン返し。アリバイトリックやそれをひっくり返す過程は二時間ドラマ的だったが、作家が主人公ということもあり出版業界や小説のあり方などへの言及も興味深かった。2014/12/30
kanamori
0
☆☆★2011/10/20
Arte
0
この入れ子構造はちょっといいかも。 2003/06/26