内容説明
人には必ず最初の旅がある。旅先で出会う「夢」がある。著者は時にカメラそのものとなって旅の一瞬を焼き付ける。ギリシャ・ジャマイカなどを舞台にジイド・メルヴィルらの言葉を引用しつつ「果てしない旅」を語り続ける。名著『一瞬の夏』を書き上げたプロセスはまさに「旅」そのものであったのかもしれぬ。そしてそれは未だ完成されぬ旅。単行本未収録83頁を含む充実したオールカラー3部構成。
目次
水は囁き
月は眠る
通過地点2
著者等紹介
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京生れ。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、81年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、93年『深夜特急第三便』でJTB紀行文学大賞受賞
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感想・レビュー
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tu-bo@散歩カメラ修行中
23
沢木さんの撮った写真と沢木さんの短い文章や、沢木さんが好んだ、読んだ本の引用、或いは講演が載っている。全体に漂う静謐な雰囲気が好ましい。沢木さんのファンでもあり☆四つ。写真が実によくて、再読(少なくとも写真を又眺める)必至。沢木さんの静かな文体が、身に沁みる。<(_ _)>2015/02/11
雲をみるひと
10
詩集、写真集のような前半部と自身の旅や本との出会いが語られた後半部からなる沢木耕太郎作品。後半部は他の作品を読んでいればなるほどと思う箇所が多い。沢木耕太郎の世界に触れていなければ良さがわからない作品かもしれない。2020/03/14
kommy
8
「旅はひとつの病 永遠に癒されることのない」 「乾いているのは何か わかっていれば ここまで来ることもなかったのに」2017/07/16
けいちか
3
後半の講演記録が読みたくて、読み続けているシリーズ。2013/12/31
Enzo Suzuki
2
旅に病んで夢は荒野を駆け廻る2016/02/29