内容説明
「全てのニュースはこどもにわかる」。今や人気番組となったNHK「週刊こどもニュース」のスタッフである著者が、ニュースの選択から伝達まで実例を挙げて楽しく語る裏話。政治、金融、世界情勢など込み入った話題をこどもにも充分に判るようにするための努力と苦労。基本の基本にまで遡ることで、大人にとっても新たな発見ができる。すらすら読めて、なるほどと納得。家族みんなで楽しめる一冊。
目次
第1章 こどもニュースのこころみ
第2章 銀行はなぜおかしくなったのか
第3章 茶の間に入ってくる「ワルイ人」たち
第4章 おとなだって知らない政治の基本
第5章 「天気」に強いこどもになる方法
第6章 「環境」について、こどもと考えよう
第7章 世界を舞台に踊る不況の伝え方
第8章 「戦争と平和」をどう伝えるか
第9章 世界にはいろんな考え方がある
第10章 ニュースの本質をつかむために
第11章 こどもに自分で考えさせる
第12章 おとなのあり方が問われる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
64
体裁は番組解説ながら情報満載で読み応え十分。ちょっと古い本だけどなかなかためになった。2013/07/05
糜竺(びじく)
34
ニュースを分かりやすくTV番組で教えて伝えて下さっている池上彰さんは、以前NHKで放送していた「週刊こどもニュース」に出ておられました。今の池上彰さんがあるのも、この番組がきっかけだと思います。この本には、その番組で子供達にいかに分かりやすくニュースを伝えたのか、その奮闘ぶりが書かれていました。そして世の中の常識もこの本で読みやすく書かれていました。「誰にでもすぐに分かる表現で伝える事こそ最も難しい事」と、あったんですが、それを、さりげに行っておられる池上さんは本当に頭がいい方なんだなと思いました!2013/09/04
やまほん
27
面白かった。著書は初ですが今後も読むと思います。池上彰さんのわかりやすい説明手法はこうして培われたのですね。ますますファンになりました。2015/09/18
佐島楓
26
この番組、非常によかったですよね。子どもだけではなく、大人の知らないこともなんと多いことか。謙虚になって、きちんと理解する努力を怠らないことが大切だと思いました。2013/03/11
やっさん
23
『伝える力』から流れて読んでみた。「週刊こどもニュース」の裏側を描いた1冊。大人が、子供は知らないと思っていることを知っていたり、知っていると思うことを知らなかったりというギャップが面白かった。ゼネコンって、「ゼネラル・コンストラクター」(総合建設業)ではなく「ゼネラル・コントラクター」(総合請負業)なのか!知らなかった。どうやったら子供にわかるようにできるかを心を砕いているさまが面白かった。2016/03/12