内容説明
「本音や感情を口に出すと世の中が迷惑すると考え、主張や素直な感情を押し殺し、同時に親の期待に沿うべく従順すぎるほど『いい子』」、これが、A・C(アダルト・チルドレン)である。「自分は生まれてこなければ、よかった」と悩み苦しむ。…だが、待って欲しい。自分がA・Cと気ついたらもはや家庭に居場所がなくてもいい。そう思って歩き始めよう。一人一人が自分の中にある自尊心の紡ぐ力を頼りにして。
目次
プロローグ 「私」に出会うキーワード
1章 怒り
2章 恐れ
3章 同情
4章 不安
5章 アダルト・チルドレン―あるサイコロジストとの対談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yakmy
1
アダルトチルドレンという言葉を持って、自分を理解していく。そこから始めていく。この本は1990年代に発行されて、ずっと本棚に眠っていた。掘り当てたように読み始めた。登場する四人の人物の物語はひとつひとつが痛ましい。自分の存在を信じられない。ただ、ここで呼吸することが、この世界に承認されてよいのか?という悩みは僕自身も抱え続けている。ここから踏み出していく。2019/10/05
haleitLBBSC
0
4人目のみどりさんのエピソードがヤバい2017/08/05
たふ
0
痛い(T_T) 子供時代って大切。2011/01/24
みぃ
0
独りになるのが怖い、だから誘いがあれば断らない。ここには自分がない。独りになるのが怖い。だから先に独りになってしまおうとする。ここには自分しかいない。どっちも子ども時代から身につけてしまった現実適応の方法である。そういう自分に自分が自己嫌悪を催すのだ。子どもの頃から母親の期待に応えるあるいは応えようとする良い子であった自分、それを見て嫌だと思いながらどうにもできずにいたもう一人の自分がいる。アダルト・チルドレンはこの解離状態にずっと苦しんできた。2024/04/29
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