内容説明
「総ての消費者は注意せよ!」“広告”は我々の視覚、聴覚、臭覚…あらゆる感覚器官を刺激して購買欲を促す。心理学から人類学までを駆使したそのテクニックとは何か?本書は、それらのトリックを次々と暴き、巧妙なメディアの大衆心理操作について説く。人はこの本と出会った時、推理小説の謎解きをするかのような興奮を覚えるにちがいない。サブリミナルという言葉はここから日本中に拡まった。
目次
広告における無意識の操作
ゲイ・プレイボーイのペントハウス
ファッション・マッサージ
乳房文化の子どもたち
アメリカン・クリーン
無色透明な匂い
エクソシスト・マッサージ・パーラー
サブリミナル・ロック
耽溺行為の文化的規定
フィルター・チップ・メディシン・ショー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
里馬
14
【図書館】好きじゃない。サブリミナル効果について書かれたものだが、「スカートの上に、大きなペニスが描きこまれている」「背景にはSEXが多数隠されている」と写真が掲載されているも全然分かんない。知覚出来ないからサブリミナルなんだけど、心霊写真の類と同様、信じない僕に響いて来なかった。今の所、サブリミナルを完全否定はしない。しないけど使わずとも「無意識な洗脳」は出来ると思うなあ。2009/09/01
かつどん
6
昔勧められて読んだ。つい最近倉庫から発見して再読。やっぱり面白い。信じるも信じないも、ってところが。疑い出すとキリがないけど、物の見方を多角的に行うという脳トレと捉えればいいのかも知れない。 これが元々本当に行われていたかというより、これを真に受けたクリエイター等が、広告などにこの手法をどんどん取り入れたりしていないか? という方がもっと怖いかもね。ネタには非常に興味深い一冊でした。2014/04/12
doni
2
この本を読みながら、彼女の部屋に置いてあったファッション雑誌の裏表紙の広告を眺めてみた。そしたらサブリミナルな仕掛けに気づいてしまった。本書の中でも述べられている通り、リラックスして無意識のレベルを下げれば、サブリミナル効果に気づきやすくなる。流石に信じがたい事例ばかり載っているけれど、自分の眼で気づいてしまっては「嘘ばっかり書いてあるイカサマ本だ」と一蹴することはできない。サブリミナルな洗脳は確実に、存在する。2012/06/04
hikarunoir
1
穿ち過ぎだと思うが警戒しとくに越したことはない。それは臭気や体毛の不安に煽られ同調圧力を強いるバカのお蔭でよく分かる。2012/06/28
zensenzensen
1
私の2011年最も印象に残った本です。