内容説明
1961年、猟銃自殺をしたヘミングウェイはFBIのスパイだった!?カストロ率いるキューバ革命のゲリラたちと緊密な関係を持っていたと思われるのだ。アメリカの情報公開法に基づき、様々な資料が明らかになる中、FBIに残されたヘミングウェイに関する機密調査ファイルは閉じられたままだ。綿密な取材で、気鋭のジャーナリストが文豪の実像を追うノンフィクション。
目次
第1章 奇妙なファイル―ヘミングウェイ伝説の「失われた環」(ヘミングウェイをめぐる神話的迷宮;奇妙なファイル ほか)
第2章 鐘の鳴る地へ―スペインからキューバへ(戦争は作家を鍛える;戦場へ至る軌跡 ほか)
第3章 キューバ・危険な楽園―革命家たちを育てたもの(キューバの深い影;美しくも不幸な島 ほか)
第4章 歪んだユートピア―二十世紀の原罪に挑んだ男(自由の女神の左手;マッカーシーの登場 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
5
ヘミングウェイを定点観測にして、アメリカ社会を見る。2021/08/29
Higashiyama Shin
5
「とんでも本」な匂いのする本。ヘミングウェイが快楽主義から、キューバ、スペインを愛するが故、徐々にアカ(コミュニスト)扱いを受けFBIからマークされる理由が描かれる。カストロ率いるゲリラ達と密接な関係を持っていたと思われたからだ。少々大袈裟だか無きにしもない話だと思った。当時のアメリカ覇権主義の恐ろしさか伝わった。ヘミングウェイは我々アメリカ覇権主義に同調しないと、何も言えない空気と闘っていたのかも知れない。ヘミングウェイの文体がもっと知りたい。2016/01/09
悸村成一
0
謎は依然解決されていないのでは? 95冊目。2015/05/15
Yossarian
0
愚にもつかない。
はたすぎ
0
うーん。 ヘミングウェイをとっかかりにした、キューバの情勢(当時)に関する考察って感じだな。 後半、ヘミングウェイ全然関係なくなってるし。 同じエピソードを、表現を変えて何度も繰り返してるだけだし。 まぁ、フォーサイスもどきって感じ。2013/04/12