出版社内容情報
イタリア行き飛行機の中で読むのに最適!
フィレンツェ・ナポリ・シチリア…イタリアの各地を著者夫妻と一緒に歩いている気分になれる旅行記。ツアーの自由時間に行ける見所等の情報満載で、サブ旅行ガイドにも好適。(解説/ヤマザキマリ)
内容説明
パスタがいつもアルデンテとは限らない、南部の街はトイレが少なく大行列、ヴェネツィアではスーツケースの中身まで雨ざらしに…。シチリア、ナポリ、アマルフィ、ボローニャ、フィレンツェ等、南北イタリアを著者夫妻が巡る。遺跡にまつわる裏エピソード、名所付近の街歩き情報、熟年ならではの旅の楽しみ方も満載で、初心者もリピーターにも2冊目の旅行ガイドとして役立つ。文庫オリジナル。
目次
第1部 南イタリア(パレルモ;タオルミーナ;シラクーサ;バーリ;ナポリ ほか)
第2部 北イタリア(ミラノ;ヴェローナ;ヴィチェンツァ;ヴェネツィア;パドヴァ ほか)
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年10月28日名古屋市生まれ。愛知教育大学卒業。81年『昭和御前試合』でデビュー。88年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。奇抜な発想とユーモアを駆使した作品を次々と発表。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miww
89
たまたまブクオフで見つけて購入した。著者が訪れたイタリアの都市の歴史や美術品の解説などがざっくりと程良い深さで書かれている。イタリアの歴史など読み出すときりがないので私にはちょうどいいボリューム。持って行って移動中に軽く知識を入れるのに最適な本。2017/06/02
ユメ
40
イスラムの国々を旅した清水さんは、そこで古代ローマ帝国の大きな影響を目の当たりにしたことから、今度はイタリアに関心を持つ。こういう風に、次々と興味の幅を広げていけたら楽しいだろうなと思う。イタリアの歴史は、ころころと支配者が入れ替わり、かなり複雑だ。それだからこそ文化にも奥行きがあり、その一端に現地で触れるというのは豊かな旅だろう。パスタは必ずしもアルデンテではないがやはりイタリアの食事は美味しいこと、名画の本物を鑑賞すると計り知れない感動があることも教わり、ますますイタリアに行きたくなった。2018/04/21
mr.lupin
28
表題の「夫婦で行くイタリア歴史の街々」、まさにその通りの内容だった。紀行文と思って手に取ってみたが、イタリアの歴史と街の紹介が主で、まるで世界史の教科書のような内容だった。これで写真でも一緒に掲載してあればもう少し興味を持てたかもしれないが、さすがに言葉だけでは、今一つ伝わらなかった気がする。これからイタリア旅行をする人達にはお勧めかなと思うような内容だった。⭐★★★★2025/06/21
さいたまのたぬき
14
「国語入試問題必勝法」などちょっとユニークな視点の エッセイ、小説を書く清水さんらしく 旅の風景を独特の視点で書いていておもしろい。 また帰国後に調べなおすという現地情報が しっかりと書かれており、もしこの本に載っている 町に出かけるのならば他のガイドブックは あまり必要ないかもしれないほどの情報量です。 実際の旅程のエピソードなどはさすが 清水さんと思わせる文章ですが、 歴史や、遺跡の情報はかなり調べこんであるがゆえに 深すぎてちょっと興味がないと 読みづらさもあるように感じます。 2014/10/17
ユーユーテイン
12
夫婦でツアーでイタリアを旅して、どのような経験ができるのか知りたくて読んだ。イタリアは、どの街に行っても、街ごとの文化、歴史、観光地があり、興味が尽きないようだ。特に北イタリアは、「コムネー」という自治都市と、「シニョーレ」という権力者の存在を頭においておくと、歴史が理解しやすい。著者は説明が上手で、複雑な歴史を、細か過ぎず、前後関係がわかるように語ってくれる。語源の解説が多いのもありがたい。ポンペイ、ヴェネツィア、サンマリノ、フィレンツェに行ってみたい。ウルビーノのフェデリコ公に興味を惹かれた。2021/06/07